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日本人最多連続防衛記録「13」に王手をかけたWBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介が3日、都内の帝拳ジムで一夜明け会見を開いた。2020年東京オリンピックのボクシング競技の会場となる両国国技館で昨夜、メキシコから来日した22連勝中の挑戦者から計5回ダウンを奪うと7ラウンド57秒TKOで12度目のタイトル防衛に成功した。
※スポーツ報知によると平均視聴率は9.8%。
※スポーツ報知によると平均視聴率は9.8%。
粘るカールソンを5度倒した
昨年の9月以来となる試合に臨んだ山中は、挑戦者のWBC同級6位のカルロス・カールソン(26=メキシコ)と対戦。5回に"神の左"が炸裂し先制のダウンを奪うとその後もダウンを追加。カールソンの捨て身の攻撃にヒヤリとする場面もあったが、6回に1度、7回に2度のダウンを奪いレフェリーストップを呼び込んだ。今回も会場を沸かせるKO決着で国内世界王座防衛記録単独2位となるV12を達成した。
まだまだ成長できる
左目上に数pの切り傷はあるものの、あとはかすり傷一つない顔で現れた山中は「序盤、スピードのない相手に対して合わせ過ぎてしまった。5度のダウンを奪ったが、当たった瞬間に立ってくるだろうなという感触だったので、ベストのタイミングではなかった。最初のダウンでフィニッシュをするのが理想。KOで勝てたが悔しい部分もある」と試合を振り返り今後の課題を挙げた。
浜田剛史代表
会見に同席した浜田剛史帝拳ジム代表は「5回にダウンを奪い、これで勝ったかなと思った矢先に、相手が捨て身の攻撃にきたのが予想外だったが、予期せぬ時の対応ができるようになった。次の防衛戦は具志堅用高さんの記録に並ぶわけだから相手は誰でもいいわけではない。その時の一番ベストな相手とさせたい」と山中の成長を褒め称え、さらなる成長に期待した。
記録は意識せず内容を求めたい
秋に予定されている次戦について「モレノ戦のような危機感のある厳しい相手と戦っていきたい」と話し、現在WBC同級2位にランクされ、次期世界王者として期待されている20戦全勝(14KO)のルイス・ネリー(メキシコ)の名を挙げた。しばらくは休養に充て身体を休めるという山中。今一番したいことはという問いに「明日は嫁の誕生日なので祝いたい。ただ、今のところまったくのノープランなのでこれから急遽考えたい」と報道陣を笑いに誘った。