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9日の後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントでは、OPBF東洋太平洋フェザー級王者の竹中良(31=三迫)が同級11位の荒谷龍人(29=KG大和)を迎えて3度目の防衛戦に臨んだ。前日計量で「普通に勝って当然のように結果を出す」と話した竹中がどのような戦いを見せたのか――。
安定した強さを見せた
初回、タイトル初挑戦に闘志を燃やす荒谷が積極的に攻撃を仕掛け、ワンツーをヒットさせ上々のスタートを切った。しかし、2ラウンドになると竹中は右ストレートを決めて先制のダウンを演出。その後もパンチの精度で上回る竹中がワンツーでダメージを与えていくと、4ラウンドに再び右ストレートを打ち抜き荒谷をキャンバスに沈めた。竹中が王者の貫禄を示す圧巻のKO防衛を果たした。
距離感が掴めた
見事3度目の防衛に成功した竹中は「初回にパンチをもらってしまったが、次の回から受けに回らないでプレスをかけたら上手くハマった。ダウンを奪った右ストレートは狙っていた」と会心のノックアウト勝利に声を弾ませた。減量がスムーズに進みコンディションは最高だったという竹中は「これからは海外での試合や、上を目指せるなら日本王者やWBOアジアパシフィック王者との統一戦もしてみたい。もっと熱い試合を見せていきたい」とさらなる目標を掲げた。
挑戦者らしく戦ったが…
一方、2度目のダウンを喫した末に敗れた荒谷は、眼窩底骨折の疑いがあり病院に直行した。
天笠尚(FLARE山上)
この試合を観戦した元日本・OPBF同級王者で現在は日本2位の天笠尚(31=FLARE山上)は「元々スピードのある選手だが、それを生かした戦いをしたら一流だなと思った。引き出しも多く強くなっている」と2014年10月に拳を交えたライバル(天笠の12ラウンド逆転TKO勝ち)の進化を高く評価した。
阿部麗也(23)
同じくこの試合を観戦した日本同級12位で荒谷と同門の阿部麗也(23)は「チャンピオンは荒谷さんのパンチを途中から見切っていた。ワンツーのタイミングを合わせるのが上手い。次の試合(2月28日)に勝ったら挑戦状を出したい」と先輩の敵討ちをすると誓った。