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[試合後会見]2017.2.4

1年1ヶ月ぶりの再戦を制したのは?

 チャンピオンカーニバル屈指の好カード、日本スーパーバンタム級タイトルマッチが4日、後楽園ホールで開催された。「第558回ダイナミックグローブ」のメインイベント。両応援団の大声援の中、チャンピオン石本康隆(35=帝拳)と同級1位の久我勇作(26=ワタナベ)が2度目の激突。リベンジに闘志を燃やす久我が右ストレートで襲い掛かると石本はーー。
一気に攻め込んだ
 初回から久我が圧力をかけて力強いパンチを打ち込む。試合が動いたのは1分過ぎ。右をヒットしてダウンを奪ったランキング1位が絶好のスタートを切った。2ポイントを失ったチャンピオンは、冷静に対応すると2ラウンドには左ボディと左フックで応戦。しかし、リベンジに燃える挑戦者の勢いは止まらなかった。久我は左ボディでチャンスを作るとロープに詰めて怒涛の連打。すると、これ以上の続行は不可能と判断した石本陣営がタオルを投入。久我が2度目の挑戦でベルト奪取に成功、青コーナーが歓喜に沸いた。
念願のベルトを肩にかけた
 雪辱を果たした久我は「様子を見つつ、ガードの上からでも右を叩けばいけると思ったので攻めていった。滅多に隙を見せる選手ではないのに、ボディが効いたのがわかったので一気に勝負をかけた」と喜びに浸った。「試合が決まってからの2ヶ月間で成長することができた。石本さんがいたからこそ強くなれた。そして今崎さんにみてもらったおかげでここまで強くなれた」と久我を担当している今崎常秀トレーナーと前王者の石本に対して、感謝の気持ちを述べた。
ボディが効いたと石本
 一方、3度目の防衛に失敗した石本は「自分のペースになる前に先手を取られてしまった。相手が全て上回っていた。自分的にはもう少し続けることができたが、信頼しているトレーナーがタオルを投げたので、ストップには納得している」と悔しさを噛み殺しながら試合を振り返った。今後に関して「ここでは答えられないが、心に決めている答えはある。結果には納得している」と話すにとどめた。
渡部大介(ワタナベ)
 この試合を観戦した久我と同じジムの後輩で日本同級4位の渡部大介(25)は「圧倒的でしたね。前半勝負だと聞いていたが、相手の体が温まる前に一気に攻めた。こんなに早く終わるとは思わなかった。僕が1位になってから返上の方をお願いします(笑)」と試合の感想を語るとともに先輩の栄冠を祝福した。

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