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スーパーミドル級の王座統一戦、WBC(世界ボクシング評議会)王者バドゥ・ジャック(33=スウェーデン/米)対IBF(国際ボクシング連盟)王者ジェームス・デゲール(30=英)の12回戦は14日(日本時間15日)、米国ニューヨークのバークレイズ・センターで行われる。大一番を前に両者は11日、メディアの共同取材に応じた。ジャックは「私は彼を破壊するためにリングに上がる」と意気込んでいる。
バドゥ・ジャック
初戦敗退(ジャック)と金メダル獲得(デゲール)と結果に大差はあるものの両者は08年ロンドン五輪に出場した実績を持ち、プロでは15年4月(ジャック)、5月(デゲール)に現王座を獲得し2度防衛中と似た経歴を持つ。大きく異なるのはジャックが右構えの正統派で、デゲールが変則サウスポーという点であろう。初防衛戦で2対1の判定勝ち、V2戦では元王者ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)と引き分けているジャックは、評価を上げるためにも勝利は絶対的ノルマといえる。「私はより優れたファイターになる。リングに上がれば私は誰が相手でもKOできると信じている。自分自身を信じられないならば、それは間違っている。簡単な試合にはならないだろうが、勝つために最善を尽くす」とジャックは話している。23戦20勝(12KO)1敗2分。
ジェームス・デゲール
これに対しデゲールは「動きとスピード、角度が私の生命線だ。リング上では何が起こるか分からないが、それに対する備えはできている。ジャックが成長していたとしても、私はそれを上回るファイターだ。すごい試合になるだろうが、勝つのは私だ」と、こちらも自信をみせている。24戦23勝(14KO)1敗。オッズは依然として5対2でデゲール有利と出ている。なお、この試合の勝者はカルム・スミス(英)の挑戦を受けることがWBCから義務づけられている。
ホセ・ペドラザ
この日はホセ・ペドラサ(プエルトリコ)対ジャーボンタ・デイビス(米)のIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチも組まれている。戦績は3度目の防衛を狙うペドラサが22戦全勝(12KO)、サウスポーのデイビスが16戦全勝(15KO)。この階級は昨年大晦日にジェスレル・コラレス(パナマ)が内山高志(ワタナベ)を退けてWBAスーパー王座の初防衛を果たし、また今月28日にはフランシスコ・バルガス(メキシコ)対ミゲール・ベルチェル(メキシコ)のWBCタイトルマッチと三浦隆司(帝拳)対ミゲール・ローマン(メキシコ)のWBC挑戦者決定戦も行われることになっている。またWBO王座にはワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/米)が君臨しており、世界的な注目を集めている階級といえる。ペドラサ対デイビスの勝負の行方にも要注目だ。