清水聡がプロ入り

　2012年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで長らくアマチュアボクシングの一線で活躍してきた清水聡(30=ミキハウス)のプロ入りが正式決定。5日、移籍先の神奈川・横浜市内の大橋ジムで会見が開かれ、大橋秀行会長は2年後には世界チャンピオンにしたいとプランを描き、清水もしっかりやっていきたいと決意した。

　プロ転向の理由について清水は、今年1月のリオ五輪地区予選の代表選考会で敗れ、4年後の東京五輪を狙うことも考えたが、4年間アマチュアで続けるモチベーションが保てないことを上げた。

　「一度切りの人生」と決断した清水には、日本ボクシング連盟の山根明会長も「しっかりやってこい」と快く送り出してくれたそうだ。さらに先月退社したミキハウスには「プロで結果を出すことで恩返しができる」と感謝し、「そんなに長い時間はできないが、やるからには世界を目指します。へこたれずに上を向いてやっていきたい」と新たな舞台での活躍を誓った。

　また、同時期にアマチュアで活躍したミドル級世界ランカーの村田諒太(帝拳)やWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)に対しては、「まさか同じ土俵に立つとは思わなかった。僕も刺激を受けるが、二人にとっても僕がそうでありたい」と盟友への思いを明かした。

　30歳でプロの世界に飛び込んだ清水は今月29日(金)に後楽園ホールでB級プロテストを行い、9月にフェザー級6回戦でのデビューを予定している。