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7月16日に米国アラバマ州バーミンガムのレガシー・アリーナでクリス・アレオーラ(35=米)を相手に4度目の防衛戦を行うことが正式決定したWBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(30=米)が、試合1ヵ月前となる16日、バーミンガムで会見に臨んだ。
デオンタイ・ワイルダー
ワイルダーは5月21日にWBCの指名挑戦者アレクサンデル・ポベトキン(露)とV4戦を行う予定だったが、ポベトキンのドーピング違反が発覚したため試合は事実上キャンセルになった。これを受けて今回の試合が急遽決まったわけだ。ワイルダーは「なぜアレオーラが相手なのかと疑問を抱く人もいるだろうが、このタイミングで私の挑戦を受けてくれる選手がいるとは思えない」と挑戦者選択を説明。地元での防衛戦は3度目となるが「最初の試合を見られなかった人は次の試合を見に来た。それも見落とした人は今度の試合を見に来てほしい。今度もチケットは売り切れになるだろう」とイベントの成功を確信している様子だ。36戦全勝(35KO)。
一方、カリフォルニア州サンディエゴでトレーニング中のアレオーラはスカイプで会見に参加。「ワイルダーと戦う準備はできている。バーミンガムですごいものを披露するよ。それが私の仕事だからね。ワイルダーがビッグネームであることは分かっている。彼が守るべきものがあるのに対し、私には失うものがない」と開き直った印象さえ与えた。しかし、「人々がどう考えるかは分からないが、(ボクシングは)結局は1対1の勝負なんだ」と大番狂わせを起こすことに自信を感じさせた。43戦36勝(31KO)4敗1分2無効試合。オッズは16対1でワイルダー有利と出ている。