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三浦隆司(32=帝拳)、内山高志(36=ワタナベ)の王座陥落にともない混戦模様になっているスーパーフェザー級のWBOタイトルマッチが11日(日本時間12日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)のサブアリーナ、ザ・シアターで行われる。試合に先立ち、V2を狙う王者ローマン・マルチネス(33=プエルトリコ)と7戦目で2階級制覇を狙うWBO世界フェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(28=ウクライナ/米)が同地で会見に臨んだ。
ワシル・ロマチェンコ
マルチネスは昨年4月にオルランド・サリド(メキシコ)から王座を奪い、9月の再戦で引き分け防衛を果たしたが、今年に入って3月に予定されたミゲール・ベルチェル(メキシコ)とのV2戦をキャンセルするなど必ずしも近況は芳しいものとはいえない。今回も10対1で圧倒的不利とみられている。それでも自国で十分な準備をしてきたと胸を張り「ロマチェンコが私に勝とうとするならば私を殺すぐらいの気持ちを持って戦わなければならないだろう。でも、逆にやられるための覚悟をしていた方がいいだろうね」と挑発。これに対し史上最速となる7戦目で2階級制覇を狙うサウスポーのロマチェンコは「かつて私がニコラス・ウォータース(ジャマイカ=前WBA世界フェザー級王者)に提案したように、マルチネスは彼が勝った場合にも30万ドル(約3210万円)を提供するかと聞いてきた。私が勝った場合、彼が30万ドルを出すのならばOKだよ」と舌戦でも負けてはいなかった。戦績はマルチネスが34戦29勝(17KO)2敗3分、ロマチェンコが6戦5勝(3KO)1敗。
ゾウ・シミン
前座にはライト級のホープ、フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)、五輪連覇の実績を持つフライ級のゾウ・シミン(中国)らが出場する。ボブ・アラム・プロモーターは「中国で5000万人がゾウ・シミンの試合を見るだろう」と予測している。