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"音速のサウスポー"和氣慎吾(28=古口)の世界戦が遂に決定! 6日、古口ジムで会見が開かれ、IBF世界スーパーバンタム級1位の和氣は7月20日(水)のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)でIBF世界同級王座決定戦に出場することが正式に発表された。対戦相手は同級2位ジョナタン・グズマン(26=ドミニカ※試合当日は27)。この試合は先日発表されたWBA世界フライ級王者・井岡一翔(27=井岡)の3度目防衛戦とともにダブル世界戦として行われ、TBS系列で当日20時より全国生中継される。
6日、古口ジムで行われた会見
旧約聖書に登場する"ソロモン王"の異名を持つグズマンは、21戦全勝(21KO)のパーフェクトレコードを誇るボクサーファイター。カウンターの左フックを得意とし、一発で仕留めるよりもダメージを与えて倒すシーンが多く見られる。14年に大物プロモーターのアル・ヘイモンと契約した後は主戦場を米国に移し、今年4月のIBF2位決定戦で14位ダニエル・ロサス(メキシコ)を8回TKOで仕留め次点での挑戦権を獲得。今回が和氣と同様、初の世界挑戦となる。
片岡さんも激励
当初、和氣をプロモートする協栄ジムの金平桂一郎会長は王座統一をはたしたカール・フランプトン(英)と交渉を予定していたが、フランプトンがWBA王座剥奪に続きIBF王座を返上したことからIBFは和氣と2位決定戦の勝者との王座決定戦を指令。両陣営で交渉が進められこのほど合意に達した。
準備は万全!
昨年6月の次期挑戦者決定戦から待ちに待った世界戦が遂に決定した和氣は、「思い描いてきた世界戦にワクワクしている。グズマンは確かにパンチは強いが、スピードは自分の方がある。全国放送のテレビでボクシングを初めて見る人に、こんなにも速いパンチを打つ選手がいるのかと思わせたい。グズマンが立ち直れないぐらいボコボコにして初黒星をつけてやります」と気合十分にコメント。和氣を育てきた古口哲会長も「和氣にベルトを巻かせてやりたい。最高のチャンピオンにしたい」とやうやく訪れたチャンスに目を細め、「グズマンとは噛み合う。いい試合になる」と自信を示した。
この日のタキシードは片岡さんのプレゼント
また、前回2月の前哨戦からセコンドに付いているタレントで画家の片岡鶴太郎氏は、「高校時代に悪さをしていた和氣を『ワケアリ』で売っていこうと思う」と笑いで切り出したが、すぐさま真剣な眼差しで「私がセコンドに付いて世界王者になれなかった選手はいない。和氣には鬼塚、畑山(元世界王者の鬼塚勝也氏、畑山隆則氏)のように強いだけではなく華がある、強い相手とやるほど光る。勝利の瞬間を楽しみにしたい」と世界チャンピオン和氣の誕生を確信した。
リーゼントが崩れないうちに倒す!
試合翌日に29歳の誕生日を迎える和氣は「7月20日は生涯忘れられない日になる。ここまで支えてきてくれた人たちに感謝したい。特に親父にはこれまで迷惑をかけたのでベルトを巻かせてやりたい」と父親に最大の恩返しを約束し会見を終えた。
はたして和氣は、悲願の世界タイトルを獲得し自身最高のプレゼントとすることができるのか――。音速の左を持つ"リーゼントボクサー"が世界へ羽ばたく瞬間に期待したい。なお、和氣は今月20日から10日間ほどフィリピンから強豪選手を招き、スパーリング中心の練習で世界戦に備える。
はたして和氣は、悲願の世界タイトルを獲得し自身最高のプレゼントとすることができるのか――。音速の左を持つ"リーゼントボクサー"が世界へ羽ばたく瞬間に期待したい。なお、和氣は今月20日から10日間ほどフィリピンから強豪選手を招き、スパーリング中心の練習で世界戦に備える。