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[試合後会見]2016.4.14

竹中良の初防衛戦

 14日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ&DANGAN158」のメインイベントは東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ、王者・竹中良(30=三迫)の初防衛が行われた。同級14位・正野晃(35=アポロ)を相手にどのような戦いをみせるのか注目が集まった。
ストップの瞬間
 立ち上がり、ラストチャンスと公言してベルト奪取に闘志を燃やす正野が積極的に手数を繰り出したが、竹中はしっかりとガードで被弾を回避。2ラウンドにはジャブからボディにパンチをいれていき主導権を支配した。正野は左目上を偶然のバッテイング、左目尻をヒッティングでカット。4ラウンド終了時の公開採点で40-36×2、39-37×1と竹中がリードするとその後も冷静に攻め立て5ラウンドに右ストレートでダウンを奪った。そして、竹中は6ラウンドに右ストレートから連打で追い込むとレフェリーが正野を抱きかかえ試合を終わらせた。
控室は喜びで溢れかえった
 ピンチらしい場面を見せることなく初防衛戦を飾った竹中は「緊張していたので勝ててホッとしている」と安堵の表情。「 相手も右を狙ってきているのがわかったので警戒しながら戦ったのでKOするまでに時間がかかった。今日はディフェンスを意識した」と試合を振り返った竹中は「集中力が切れる時があるが以前より冷静に試合ができた」と自らの戦いに合格点を与えた。三迫貴志会長によると次戦は指名戦になる予定だが、相手はこれから確定するという。
粘りを見せたが…
 一方、最後までタイトル奪取に執念をみせた正野は「勝ちたいという気持ちで負けた。微妙な差だと思うがこれがチャンピオンとの差なんだな思った。奇跡を起こすことはできなかったですね」と唇を噛みしめた。「僕みたいなものがタイトルマッチをすることができて、負けたけど幸せな気持ち。試合を組んでくれた会長に感謝している」と王者と拳を交えた充実感もみせていた。

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