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1日、後楽園ホールで開催された「DANGAN LADIES」のセミファイナルはOPBF東洋太平洋女子アトム級タイトルマッチ8回戦、王者・神田桃子(29=勝又)が同級3位・秋田屋まさえ(37=ワイルドビート)を迎えての初防衛戦が行われた。両者ともに世界挑戦で敗れて以来の再起戦で生き残りをかけたサバイバル戦。どちらが笑顔でリングを降りたのか――。
採点表
中間距離でパンチを交換する両者は右ストレートを軸にチャンスを伺うが、お互いにペースを譲らず。4ラウンド終了時の公開採点では39-37が1者、38-38が2者で秋田屋がわずかにリード。後半は前進して接近戦に持ち込みたい神田を秋田屋がジャブで突き放す展開に。左目を大きく腫らしながらパンチを繰り出す秋田屋と最後まで手数を緩めない神田の攻防に会場の熱は最後まで下がらなかった。勝負の行方は判定へ。ジャッジ一人は引き分けとしたが、2者が秋田屋を支持。新チャンピオンに輝いた。
負けるわけにはいかなかった
初のベルト獲得となった秋田屋は左目の腫れも気にせず「練習してきたことは出せたと思う。打ち合いに付き合ってしまったが、ジャブを出せたのは良かった」。「後半になると前に出てくると思っていたので捌こうと思っていた。3度目の後楽園ホールのリングで勝てて良かった」と感想を口にした。また、「去年の8月に大好きだった祖母が亡くなったのでベルトを故郷である北海道に持っていくことができるのでうれしい」と喜びを噛みしめた。ここで負けるわけにいかないと強い決意で試合に臨んだ秋田屋は「また世界を目指したい」と早くも前を見据えていた。
手応えがあっただけに…
接戦の末にタイトルを失った神田は「後半は手応えがあっただけに勝ったかなと思ったけど…」と採点表を見つめながら悔しい表情。「応援してくれた人たちにありがとうと言いたいです。結果で返したかった」と言うと涙が溢れ出てきた。