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帝拳ジムに所属するふたりの世界王者の次期防衛戦が3月4日、島津アリーナ京都(京都府立体育館)で行われることが決まり、19日に都内のホテルで発表された。WBCバンタム級王者の山中慎介(33)は元WBA世界スーパーフライ級王者で現バンタム級3位のリボリオ・ソリス(33=ベネズエラ)と、そしてWBCライトフライ級王者の木村悠(32)は6位のガニガン・ロペス(34=メキシコ)と拳を交える。京都の隣県の滋賀県湖南市生まれで南京都高校出身の山中は「ボクシングを始めた原点の場所。圧倒的な勝ち方をして木村と京都を盛り上げる」と10度目の防衛に揺るぎない自信をみせている。
※山中対ソリスは3月4日(金)午後7時56分から8時54分まで日本テレビ系で生中継の予定。
※山中対ソリスは3月4日(金)午後7時56分から8時54分まで日本テレビ系で生中継の予定。
はやくもKO宣言
11年11月の戴冠から9度の防衛を重ねている山中は、これが節目のV10 戦となるが、特に気負った様子はない。すでに11日から1週間の沖縄キャンプも行い、調整は順調に進んでいる。「ソリスという目の前の相手だけを考えて、いつもどおり変わらずにやる」と淡々と話した。ソリスに関しては「出入りが速く、右ストレートよりも中間距離でのフックやアッパーに気をつけたい」と警戒心をのぞかせた。それでも前回のV9戦が判定になったこともあり「今回はすっきりとKOで終わらせたい。自分で言うのも恥ずかしいけれど、(KOパンチは)神の左じゃないですかね」とKO宣言が飛び出した。奇しくも試合日は夫人の誕生日にあたり、山中は「勝利という最高のプレゼントをしたい。それがモチベーションにもなる」と自らを鼓舞していた。
リボリオ・ソリス
挑戦者のソリスは27戦23勝(10KO)3敗1分の33歳で、スーパーフライ級時代には4度の世界戦を経験している。11年12月にWBAの暫定王座を獲得し、13年5月には来日して正規王者の河野公平(ワタナベ)と団体内統一戦を行い、ダウン応酬の激闘を制して正王者になった。7ヵ月後に再来日し、今度は当時のIBF王者、亀田大毅と統一戦を行うはずだったが、前日計量で1キロ以上も規定体重をオーバー。その時点で王座を剥奪されている。亀田大毅に判定勝ちを収めたあとはバンタム級に上げ、新階級では7勝(3KO)をマークしている。それを含め最近5年間は14連勝(5KO)と好調を維持している。狡猾ともいえる巧妙な試合運びに定評のある右のボクサーファイター型で、4度の世界戦はすべて判定勝ちと長丁場にも強い。
W世界戦は3月4日
トラブル・メーカーのソリスに対して山中は「1階級上げたことで体重は楽になったと思うけれど、計量直前に水を一気飲みされないように見張ってほしい(笑)。気を抜かずに戦う」と気合を入れた。