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京都市内の島津アリーナ(京都府立体育館)で16日、WBO世界バンタム級挑戦者決定戦が同級1位の大森将平(22=ウォズ)と同級2位のマーロン・タパレス(フィリピン)の間で争われた試合は衝撃的な幕切れとなった。
1ラウンドが全て
15戦全勝の戦績を引っさげ、世界の扉を開ける戦いに挑む同級1位の大森将平(22=ウォズ)と30戦28勝のキャリアを誇る同級2位マーロン・タパレス(フィリピン)が次期挑戦者決定戦に臨んだ。開始早々、大森の右ジャブがヒットするもガードの固いタパレスは冷静に距離をはかる。開始20秒、大森が踏み込んだタイミングでタパレスの左オーバーハンドがヒット、リングに手をついた大森はダウンを取られる。足を使い回復をはかる大森にタパレスは思い切りの良い右ジャブをつくとまともにもらった大森が2度目のダウン。その後も大森が回復する間もなく再度タパレスに右クロスがヒットしこのラウンド3度目のダウンを喫す。2ラウンドにはいると時折膝を揺らす大森に再度右クロスがヒットし4度目のダウンを喫した大森。だがここは立ち上がる。しかし、ダメージが残る大森に攻勢をかける術なくレフェリーが試合を止めた。大森は世界戦線から一歩後退する結果となった。
僕のミス
試合後大森は「1ラウンドのダウンが全てでした。あのダウンで足にきていました。始まってすぐ僕のジャブがあたったので前のめりになってしまいましたね。距離を大事にいくと試合前には思っていたのに冷静ではなかったと思います。何よりジャブがあたって距離を潰してしまった僕のミスです。これが今に実力だと思います。しっかり受け止めています」と悔しさをにじませた。
完勝のタパレス
一方、2ラウンドTKOという衝撃的な勝利を収めたタパレスは「サウスポー同士の右フックは練習していた通りに出したもの。予想していたより結果的には楽な試合だった。今日はこっちが幸運だった。向こうにとってはアンラッキーだった。今夜はそれに尽きる」と冷静に試合を振り返った。
笑顔のタパレス