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[記者会見]2015.11.19

カネロ「私の手が挙がる」

 WBC世界ミドル級タイトルマッチ、前王者ミゲール・コット(35=プエルトリコ)対前WBA、WBC世界スーパーウェルター級王者で現WBCミドル級1位のサウル・カネロ・アルバレス(25=メキシコ)の12回戦は21日(日本時間22日)、米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで行われる。試合3日前の18日、両者は最終記者会見に臨み、試合に向けた抱負を述べた。なお、コットが17日にWBCから王座を剥奪されたため、試合はアルバレスが勝った場合のみ新王者誕生という変則タイトルマッチとして行われる。
※コット対アルバレス、セミファイナルの三浦隆司(帝拳)対フランシスコ・バルガス(メキシコ)のWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチは22日(日)午前11時からWOWOWライブで生中継の予定。
サウル•アルバレス
 テレビの関係者やオスカー・デラ・ホーヤ・プロモーターらの挨拶に続いて先にマイクの前に立ったアルバレスは、茶色のフード付パーカーにキャップというラフな出で立ちだった。立ち上がると自らコットに握手を求め、それから抱負を口にした。「心配を取り除くために一生懸命にトレーニングしてきた。あと数日で試合を迎えるが、私の手が挙がるときを待っている。とても難しい戦いになると思う。でも、すごい試合をするための準備はできている」と、ややナーバスな印象を残しながら話した。
 これに対しグレーのスリーピースに身を包んだコットは「私たちはロサンゼルスで7週間、そしてここ(ラスベガス)で1週間、合計8週間のトレーニングを行ってきた。試合に向けた準備はできている。私はカネロも戦いの用意ができていることは分かっている。ファンが望む戦いをしよう」と、相変わらず無表情のままコメントを発した。
 会見が終わると両者はカメラマンの要望に応じて並んで撮影をしたが、コットがアルバレスにキャップをとるよう促す場面もあった。いったんはキャップをとる仕草をしたアルバレスだが、すぐに被りなおして撮影に臨んだ。フェイスオフ(顔面を突き合わせるポーズ)は約10秒で、ともに感情をむき出しにするようなシーンはなかった。試合は155ポンド(約70.3キロ)のキャッチウェートで行われることになっており、計量は20日午後に予定されている。

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