黒田「次に繋がった」

　2日、後楽園ホールで開催された「最強後楽園ミリオンマッチ」の日本フライ級挑戦者決定戦は、同級2位・黒田雅之(29=川崎新田)と同級3位・阪下優友(24=角海老宝石)によって争われた。6月にメキシコ遠征するも敗戦してこれが再起戦となる黒田と4月にTKO勝利し、今回の試合に並々ならぬ闘志で挑んだ阪下の試合は、開始から黒田が好スタートを切る形となった。

　序盤、黒田がプレスをかけてペースを握るとジャブ、左フックで阪下を後退させた。劣勢の阪下は4回から距離を詰めてボディにパンチを集め、積極的な攻撃で反撃に転じた。終盤以降は一進一退の攻防が続き、試合終了のゴングが鳴った。前半の貯金がものを言い、ジャッジは黒田を支持。来年のチャンピオンカーニバル出場権を手にした。

　接戦を制した黒田は「内容は散々。もっとボディを打ちたかったのですが中途半端な試合になってしまった」と反省の弁が口を突いた。担当トレーナーが新田渉世会長に変わって4ヶ月になるが、左を一から教えてもらっているという。
　「今日の試合、勝って生き残れたということはまだ上手くなれるということ。次に繋がったのでまた頑張ります」と最後は前向きな気持ちで今後の活躍を誓った。