女子の起爆剤となるか!?

　明日22日、後楽園ホールで開催されるWBC、WBA女子世界アトム(ライトミニマム)級の王座統一戦の調印式と計量が21日に都内のJBC事務局で行われ、WBC王者の小関桃(33=青木)とWBA王者の宮尾綾香(32=大橋)の両女王が顔を合わせた。この試合は日本人同士のため、JBCルールで行われることが確認され、3ノックダウン制、5回終了時に途中採点が発表されることが伝えられた。
なお、試合の模様は24日(土)の26時45分からフジテレビ地上波で放送予定。

　日本人最多の世界王座15度防衛中の小関は、少し険しい顔で会見に臨んだが、意気込みを聞かれ「待ちに待った試合。心と体の準備は万全。自分にとっての集大成になる試合なので全力で勝ちに行きます」と静かに答え、宮尾について「相手がどうきても自分のスタイルを貫けば勝てる」と自信を口にした。

　一方、髪の色を小関のイメージカラーのピンクに染めた宮尾。「相手のカラーを自分のものにするといった意味がある」と明かし、決戦に向け「偉大な小関さんですが練習してきたことを発揮して精一杯に戦います。別な意味で互いに挑戦者だと思うし、守りにいったらダメ、自分にしか出せないもの、がむしゃらさを出してもいいのかな」とコメント。小関とは対照的に終始笑顔の宮尾だったが、「ベルトをもう一本獲りにいくという気持ちでは負けていない」と強気な一面も見せた。

　この試合をプロモートする大橋秀行会長は、「持てる力を出し切り、女子が注目されるきっかけになってほしい」と期待した。

■検診結果
小関 桃(青木)
体重:46.1kg
体温:36.8℃
脈拍:50/min
血圧:138/93mm/Hg

宮尾 綾香(大橋)
体重:46.0kg
体温:35.9℃
脈拍:51/min
血圧:125/83mm/Hg