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11月11日(水)の後楽園ホールで開催される「ガッツファイティング」のメインイベント、WBO女子世界Sフライ級王者・ダニエラ・ベハムデス(26=アルゼンチン)に挑戦するOPBF女子Sバンタム級王者・高野人母美(28=協栄)、そしてセミファイナルでフェザー級10回戦に出場のWBC世界Sバンタム級12位・天笠尚(30=山上)、WBO女子ミニフライ級王者・池原シーサー久美子(31=フュチュール)のタイトルに挑む、OPBFアトム級王者・神田桃子(29=勝又)の公開練習がが20日、都内の協栄ジムで行われた。
万全な仕上がりを見せる天笠
練習前の会見で協栄ジムの金平佳一郎会長は、「女子ボクシングの灯をともさないような好試合を期待したい」と話し、天笠については「年内の世界再挑戦を目指していたが、叶わなかったので今回は世界前哨戦という形になった。IBF世界フェザー級王者であるリー・セルビー(英)を第一候補に交渉中。来年には実現させたい」と青写真を描いた。
プレッシャーを打ち破れ
メインイベントに出場する高野は現在の心境を「毎日、緊張とプレッシャーが襲ってきて感情のコントロールを保つのが大変。最近は緊張でなかなか眠りにつくことができない」と不眠症であることを明かしたが、「今回は、1日15kmのロードワークに加えて8〜10Rのスパーリングをしていて前回の試合のようにスタミナが切れることはない」と自身の成長に自信を示した。
タイトル奪取を誓い合う高野と神田
練習では、かつて対戦して敗れたOPBF東洋Sフライ級3位のカイ・ジョンソン(T&H)を相手にスパーリング。序盤はノーガードから長いリーチを生かしたジャブで中に入らせなかったが、今が疲れのピークからなのか2ラウンド目にはカイの右ストレートを浴びてバランスを崩す場面もあり、終了後は金平会長に叱咤激励を受けていた。
来年は世界再挑戦を目指す
今回はセミファイナルでの出番となった天笠は「世界再挑戦に向けて全体的なレベルアップが必要」と多くは語らなかったが、スパーリングでは常にプレスをかけ続けて鋭い左ボディ・右フックを決め、相手のガードの上からでも十分、迫力のある強烈なブローを叩き込み、万全な仕上がりを見せていた。
今回はボクシングをすると神田
最後に会見した神田は「毎回、気が強いところが出て打ち合いになってしまうので、今回は足を使い冷静に作戦を実行したい」と抱負を語り、スパーリングではキレのあるジャブで距離を取ったボクシングを披露。メリハリのある攻撃で相手の古川夢乃歌(ワタナベ)を後退させるシーンを作った。元々、練習ではアウトボクシングも取り入れている神田だが、「3月の宮尾選手との試合で駆け引きを勉強させてもらった。最近コツを掴んだ」と手応えを口にした。ミニフライ級のリミットまであと2kgと順調な調整を続けている神田は「絶対にチャンピオンになります」と力強く意気込みを語った。