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ジョムトーン・チュワッタナ(26=タイ)の王座返上に伴い、空位となったOPBF東洋太平洋Sフェザー級王座を懸け、1位の岩井大(26=三迫)と2位の伊藤雅雪(24=伴流)が10日の後楽園ホールで対峙した。タイトル初挑戦の岩井と2月の日本タイトル戦に続き2度目のチャンスを得た伊藤。はたして、初の栄冠はどちらが手にしたのか――。
ストップの瞬間
試合は序盤から激しい主導権争いが繰り広げられたが、勝負の鍵となるジャブの差し合いは伊藤が制した。タイトル初挑戦の緊張からか動きの固い岩井に対し、伊藤はスピードの乗ったジャブを次々とヒットしペースを握った。岩井も右ストレートを当て反撃に出るが、伊藤の右アッパーのキレが上回り、4回終了時の採点を39-37、39-37、40-36の3-0でリード。その後も着実にペースアップする伊藤に対し、岩井も勝負を諦めずに食い下がり、後半は本来のやりにくさを発揮したが、中盤までのダメージが響き2ラウンドを残してのレフェリーストップとなった。
ますますボクシングが好きになった伊藤に大注目だ
2度目の挑戦でベルトを巻いた伊藤は、控え室で喜びの輪に包まれるも「もっと安定感がほしい。さらに上のレベルになったら通用しない」と反省の弁がまずは口をついた。それでも「今回の海外合宿で練習したジャブがしっかりと出せたことは収穫。今後はもっと精度を上げたい」と手応えも掴んでいた。今後については「自分のレベルを上げられる試合をしたい。日本人か名のある外国人」と希望した伊藤。今月27日には第2子が生まれる予定で、この日はお腹を膨らませながら観戦した妻にベルトを巻く姿を見せることが出来たと喜んだ。
いい顔してるぜ岩井大
一方、戦い切った晴れやかな顔を見せた岩井は、「正確さとスピードの差が出た。何よりもバランスがよくスキがなかった」と完敗を認め、新チャンピオンを称えた。今後については「ゆっくり休んで考えます」とだけ答え、明言を避けた。
「強いねえ」と新チャンピオンを称えた三迫貴志会長は「まだまだ若いんだから」と最後まで諦めずに戦った岩井を労った。
「強いねえ」と新チャンピオンを称えた三迫貴志会長は「まだまだ若いんだから」と最後まで諦めずに戦った岩井を労った。
採点表