試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
6月10日(水)に後楽園ホールで行われるIBF世界Sバンタム級挑戦者決定戦に出場する同級6位の和氣慎吾(27=古口)が2日、板橋区の所属ジムで公開練習を行った。
最終調整
今回はスパーリングはなく古口会長とのミット打ち等で、相手のマイク・タワッチャイ(タイ)対策を中心に順調な仕上がりを見せた。練習前の会見では協栄ジムの金平桂一郎会長と同じく坂田健史代表と並んで会見に臨んだ和氣は試合前の心境を「世界タイトル戦のつもりで挑む。緊張感は今までの試合の中では一番大きい」と多くの報道陣を前に緊張の面持ちで答えた。最終段階に入った調整に関しては「コンディションには何の不安もなく、今朝のウェイトもリミットまで2kgオーバー」と調子の良さをアピールした。
協栄ジムがサポート
同席した金平会長も他国からジャッジを呼ぶなど世界戦に準じる試合だと思っている。(世界戦の)予行練習だと思ってやってもらいたい」と語った。
最終チェック
相手のタワッチャイについて和氣は「身長が低い。大振りの右フックとバッティングに気をつけたい」とい警戒心を強めたが先日、元WBA世界スーパーバンタム級王者、鬼塚勝也氏にこれまで取り入れていなかった足捌きを伝授されたと報告すると「新しい風が入った」と感謝した。試合当日は鬼塚氏も来場予定だという。
緊張感あり。
会見後の練習では入場曲に使用している長渕剛のひまわりを流しながら軽快なステップを披露。古口哲会長とカウンターのタイミングを確認。終始無言で阿吽の呼吸でチェックに余念がなかった。その後のミット打ちでは公開練習では異例となる12Rに及び、古口会長の「押せ!それじゃ、倒せないぞ!」の鼓舞に 力強いパンチを打ち込んだ。ミット打ち終わりには2人とも汗たっぷりだったが、普段は休みなく1時間通してやるのが通常の和氣は息ひとつ切らしていなく好調さを裏付けた。ミット打ちを見守った坂田健史協栄ジム代表は「(和氣は)カウンターの取り方が上手くバランスが良い。この時期にこれだけ動けているのは減量苦がないからだろう」と和氣の出来に太鼓判を押した。
試合は6月10日
古口会長は「ボクシングは何があるかわからない。試合までこれからさらに仕上げていく」と手綱を緩めることはなかった。試合当日は過去最多となる400人の応援団を背にかつて世界戦のチャンスを2度潰したので自らの手で道を切り開くと語った和氣。7試合連続KOと世界挑戦の切符をもぎ取ることは出来るのか。