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来月10日、後楽園ホールでIBF世界スーパーバンタム級王座次期挑戦者決定戦に臨む東洋太平洋同級王者でIBF6位の和氣慎吾(27=古口)に強力な助っ人が加わった。
兄弟子の鬼塚氏が和氣を指導!
22日、都内の古口ジムには、かつて協栄ジムで古口哲トレーナー(現古口ジム会長=58)と二人三脚で世界を獲り、5度の防衛に成功した元WBA世界スーパーフライ級王者の鬼塚勝也氏(45)が福岡から上京し、短期間ながら弟弟子にあたる和氣の指導に一役買うこととなった。
和氣の動きを見た鬼塚氏は、相手の正面に立たない足捌き、移動時の重心の取り方などを何度も確認しながら丁寧に指導。ミット打ちでは、現役時代に得意としたスピードを意識したワンツー、返しのコンパクトな右フックを伝授し、良い当たりには「ナイス!」と声を掛けていた。和氣も課題としている右フックの教えを自ら請い、溜めを作らないショートフックの打ち方を学んだ。
和氣の動きを見た鬼塚氏は、相手の正面に立たない足捌き、移動時の重心の取り方などを何度も確認しながら丁寧に指導。ミット打ちでは、現役時代に得意としたスピードを意識したワンツー、返しのコンパクトな右フックを伝授し、良い当たりには「ナイス!」と声を掛けていた。和氣も課題としている右フックの教えを自ら請い、溜めを作らないショートフックの打ち方を学んだ。
プレッシャーを与えつつ動きは最小限に
鬼塚氏は「古口会長に教えられたもの同士とあって、打つタイミングやコンパクトさは自分と同じものがある」と評価し、「センスも良いものを持っているし、結果を残してもらいたい」とエールを送った。鬼塚氏は現在、地元・福岡でボクシング&フィットネスジム(過去に協会加盟)を経営するかたわら、アーティストとして絵画の創作活動を精力的に行い、展示会などを通じて独自の世界観を表現している。
古口会長と早速復習
二人の練習を目を細めて見つめていた古口会長は、「今回、和氣に教えたものはすべて実戦で役立つ足の運びや駆け引き。世界のリングで実際に戦ってきた男じゃないと、ああは教えられない」と感嘆。次戦、そして来るべき世界戦では、鬼塚氏をセコンドとして迎えることを希望した。
コンビ復活!貴重なショット
鬼塚氏の現役時代を知らない和氣だが、過去の映像を見て、そのストイックさに痺れたと話した。「手数が豊富で、なによりアグレッシブに相手に向かっていくファイトスタイルに刺激を受けました。今回の指導でも気づかされたことがあったし、今までの自分にないものを教わることが出来ました。早く自分のものにして次の試合に生かしたい」と新たな手応えを感じていた。また、対戦相手のIBF3位マイク・タワッチャイ(29=タイ)については「映像で見たがKO率も高く、最後まで諦めずに頑張る、気持ちの強い選手」と評したが、「今回はIBFルールに則ってやる試合。当日計量も含め予行演習としては最適。世界戦のつもりでやりますよ。気負いはしないが、完全にシャットアウトしてチャンスがあれば倒しに行く」と完封勝利を力強く宣言した。
TEAM 古口&SPANKY★K結成
和氣の練習が終わり談笑していた古口会長は、おもむろにミットを持つと鬼塚氏はグローブをはめリングへ。10数年ぶりのコンビ復活となり、鬼塚氏のパンチを受ける会長の口元が緩んでいた。