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WBO世界ライト級王座決定戦、1位の粟生隆寛(31=帝拳)対4位のレイムンド・ベルトラン(33=メキシコ)の12回戦は1日(日本時間2日)、米国ネバダ州ラスベガスのザ・コスモポリタンで行われた。前日の計量でベルトランが体重オーバーだったため、粟生が勝った場合のみ新王者誕生という変則の王座決定戦となったが、はたして粟生は3階級制覇を成し遂げることができたのか。
左右を当てたが
WOWOWスタジオに送られてきた生の映像を見た帝拳ジムの浜田剛史代表は「相手のコンディション(体重超過)とかは関係ない。倒すだけ」と試合直前のインタビューに答えていた粟生は、右で牽制しながらも慎重な立ち上がり。ラウンド終盤、ベルトランの強打を浴びて冷やりとしたが、粟生もサウスポーからの左右を返して初回を終えた。2回、ベルトランがフェイントから溜めのきいた右を繰り出すと、これが粟生のアゴを直撃。痛烈なダウンを喫した粟生は立ち上がって再開に応じたが、すぐにベルトランの左右連打にさらされ、最後はロープ際で左を浴びたところでレフェリーにストップされた。
粟生、無念…
勝ったベルトランは38戦30勝(17KO)7敗1分。前日の計量で約180グラムの体重オーバーという失態をおかしたためタイトルは獲得できず、空位のままとなった。「懐に入ったときに粟生は下がるクセがあるので、そこに踏み込む練習をしてきた」と、ベルトランは作戦が的中したことを明かした。敗れた粟生は32戦27勝(12KO)4敗1分。アマ、プロ通じて初のKO(TKO)負けとなった。
浜田剛史代表
「相手の方が一回り大きく見えましたね。ベルトランは調子に乗ってくるとガードを下げてどんどん打ってくるから、ここで止めとかなきゃいけないと過剰に意識してしまったんでしょうね。相手が打ってきたところに左を合わて同時に打ちにいったら相手の方が速かった。相手はパワーがありましたね。残念です」と試合を振り返った。
三浦隆司(帝拳)
WOWOWスタジオでテレビ観戦した三浦隆司(帝拳)は「お疲れ様と言いたい。粟生さんは気合が入ってましたからね」と言葉少なくスタジオを後にした。