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大阪市内の住吉区民センターで開催された「You will be the champion」で19日、日本スーパーウェルター級タイトルマッチが行われた。王者の野中悠樹(36=渥美)と王者返り咲きを目指す同級1位の細川貴之(30=六島)。関西の両雄が拳を交えた。
健闘を称え合った両者
中間距離からの主導権の奪い合いは、決定打に恵まれずドロー。5回終了時に公開された僅差のリードを守れなかった細川と試合後や「負けてない」と自信の表情を浮かべた野中。どちらからとなく「もう一度やろう」とリング上で拳を合わせた。
細川ベルト奪還ならず
「途中判定で勝ってたので守りに入ってしまった。パンチはもらってないけど、見栄えが悪かった。次はケリをつけます」と細川は再戦を要求した。
ドローで防衛成功した野中
試合後の判定結果が読み上げられる前も落ち着きを保っていた野中は「負けてない。試合中に出来たことと出来なかったことは半分半分。手の内を知っているからではなく、ただ自分のボクシングが出来なかった」と試合を振り返った。
年内に再戦を
二人揃って採点表を確かめた渥美ジム大東旭会長代行と六島ジム枝川孝会長は「もう一回やろう」と年内の再戦を誓った。
採点表
今、世界のボクシング界で話題を独占するスーパーウェルター級で、IBFの世界ランキング入りしている両者は、数少ないランキングアップが懸かった大一番で勝敗をつけることができなかった。16日に実力者アーネル・ティナンパイ(比)から判定勝利を挙げた渡部あきのり(野口)らも含め、世界へとチャンスを探る国内のトップ戦線に注目したい。