具志堅&村田対談が実現

　元WBA世界ライトフライ級V13王者にして白井・具志堅ジムの会長、そしてタレントとしてもブレークしている具志堅用高氏(59)と、12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでプロ転向後の現在はWBC8位、IBF15位にランクされる村田諒太(29=帝拳)の対談が実現した。14日、WOWOW「エキサイトマッチ」の企画で顔を合わせたふたりは、実現が期待されるマニー・パッキャオ(36=比)対フロイド・メイウェザー(37=米)のメガファイトの話題などボクシング談義に花を咲かせた。
※具志堅&村田対談は3月2日(月)、9日(月)、16日(月)、23日(月)のWOWOWライブ「エキサイトマッチ」のニュートラル・コーナー・スペシャルとして放送される予定。

　対談は、昨秋に国際ボクシング殿堂入りが決まった具志堅氏に村田が祝福の花束を渡すシーンでスタートした。1955年6月生まれの具志堅氏と1986年1月生まれの村田は親子ほども年齢が離れているが、ことボクシングに対する思いは変わらず熱いものがある。具志堅氏はオリンピックで準決勝、決勝と勝ち上がる村田を応援しながらテレビ観戦したといい、村田は「カンムリワシ」といわれた具志堅氏の往年の戦いぶりを映像でチェックしたという。

　エキサイトマッチの実況でお馴染みの高柳謙一アナウンサーの司会で行われた対談では、奇しくもふたりが興南高校から東洋大学で監督を務めた金城真吉氏と縁があることや、具志堅氏がアフロヘアーにした理由などが明かされた。途中で具志堅氏が村田にトレーニングの方法や戦い方のアドバイスをする場面もあった。

期待されるパッキャオ対メイウェザーに関しては、「同じサウスポーということもあり、パッキャオに感情移入してしまう。簡単には勝負がつかないと思うので、判定までいくのではないか」と具志堅氏が言えば、村田は「メイウェザーは異次元のスピードとスキルの持ち主だが、パッキャオが全盛期のスピードを取り戻していたら勝てるかもしれない」と予想。対談は横道にそれることなくボクシング話で盛り上がった。

　約1時間の対談を終えた具志堅氏は「(村田は)紳士的なスポーツ選手という印象。戦ううえでの気持ちが強く、基本もバランスもしっかりしている。スター性もある」と絶賛。一方の村田は「(具志堅氏は)テレビのキャラと違ってロジカル(論理的)なので不思議な感じがした」と感想を口にした。すると具志堅氏が「ボクシングの話をするときは真面目なんだよ」と笑顔をみせるひと幕もあった。なお、村田の次戦は、まだ具体的には決まっていない。また、具志堅氏は6月11日〜14日に米国ニューヨーク州カナストータで開催される殿堂式典に、家族同伴で出席する予定だという。