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ドアオープンと同時にほぼ満員となった6日の後楽園ホール。トリプルサバイバルマッチの一本目、日本スーパーバンタム級王座決定戦が始まる頃には既に満員御礼となった。最初にリングに上がったのは青コーナー、日本ランキング2位の石本康隆(帝拳)。そして、赤コーナーからはランキング1位の小國以載(角海老宝石)が登場。会場は緊張感と歓喜に包まれた。
採点表
判定決着となったこの試合を左右したのは5回終了時の途中採点。ジャッジは三者ともに48-47との評価を出したが、二者が小國を支持した。左ボディからの組み立てを図った小國に対し、鋭い右ストレートで小國の左目上をカットするなどポイントを稼いだかに見えた石本。後半戦、焦りからか、前に出たところを小國の返しの左フックを被弾する場面が増えた。
石本康隆
控室に戻った石本は「採点についてどうこう言うつもりはないが、5ラウンドの途中採点でペースが狂った。自分に納得がいかない。勝つための練習をしてきたつもりだったが、攻め方が単調だった。完全に自分のミスです。効いたパンチもなかったし、悔いが残る」と僅差判定による黒星に肩を落とした。
今後については、「今は何も考えられない」と擦り傷ひとつない顔で答えた。
今後については、「今は何も考えられない」と擦り傷ひとつない顔で答えた。
新チャンピオン
笑顔で控室に姿を見せた小國は「ボディと右を狙っていく作戦でした。ポイントは毎ラウンド、トレーナーに聞いていたので、落ち着いて試合ができました。芯で貰ってなかったので、効いてはいなかったが、相手の右に反応できずにカットしてしまいました」と接戦を振り返った。
お母さんも一安心
東洋太平洋スーパーバンタム級王座を現チャンピオン和氣慎吾(古口)に奪われ、神戸から東京の角海老宝石ジムに移籍して来た小國は「本当に勝てて良かったです。昨日は全然、笑えなかった。こっちに来て何も結果が出せてなかったので良かった。これで満足せずに世界を狙います」と背負っていた大きなプレッシャーからようやく解放された。