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井上尚弥(21=大橋)の返上によって空位になったWBC世界ライトフライ級王座の決定戦は12月30日、東京体育館で行われることになっているが、八重樫東(31=大橋)と拳を交える1位のペドロ・ゲバラ(25=メキシコ)は現在、メキシコで高地トレーニングに励んでいる。
ペドロ・ゲバラ
ゲバラは08年3月にプロデビューし、ここまで25戦23勝(15KO)1敗1分の戦績を残している。WBCのシルバー王座やNABF北米王座を獲得しているが、2年前の世界挑戦では当時のIBF王者のジョンリエル・カシメロ(比)に12回判定負けを喫している。その後はシルバー王座を取り戻すなど5連勝(2KO)を収めている。八重樫戦に向けゲバラは現在、メキシコ州のオトミで高地トレーニングに励んでいる。すでにキャンプに入って1ヵ月が経つが、日本に行く直前まで高地トレーニングを続ける予定だという。スパーリングも順調で「何試合も映像をチェックして研究しているが、八重樫はパワーがありそうだ。前回の試合(9月)からちょうどいい間隔なので、最高のコンディションがつくれると思う。試合に集中したトレーニングができているので、最高の結果を出したい」と意気込んでいる。八重樫が3階級制覇を成し遂げるのか、それを阻止してゲバラが初の戴冠を果たすのか。注目の試合まで1ヵ月余に迫ってきた。