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5日に代々木第二体育館でWBC世界ミドル級12位の村田諒太(28=帝拳)と対戦するWBC同級21位のアドリアン・ルナ(24=メキシコ)が1日、都内のジムでトレーニングをマスコミに公開した。
会見の様子
練習を前に報道陣の取材に応じたルナは、浅黒い精悍な顔にときに笑みを浮かべながら真摯に答えていった。ボクシングを始めたのは18歳と遅かったが、アマチュアでは18戦して全KO勝ちを収め、プロモーター兼マネージャー兼トレーナーのアマ・マリア・トーレス(34=メキシコ、WBC女子世界スーパーフライ級名誉王者)から「タイソン」というニックネームを授かったという。プロ転向は09年6月で、これまでメキシコの国内王座やWBC中米カリブ王座を獲得するなど20戦17勝(11KO)2敗1分の戦績を残している。
アマチュア時代は全戦全勝
今回の村田戦に向けてメキシコシティのジムに1ヵ月半も泊まり込んでトレーニングしてきたといい、「十分に練習を積んできたので自信はある。KOでも判定でも勝つ」と勝利宣言をした。村田については2試合を映像でチェックしたという。「村田はオリンピックで金メダルを獲得しただけあってスピードがありパワフルだが、似たタイプと戦ったりスパーリングをした経験があるので心配ない。私は12ラウンドを戦ったこともあるが、その点、村田は経験不足だと思う。自分の仕事を完遂するだけさ」と強気な一面をのぞかせた。
メキシコの”タイソン”
ジムワークでは、かつてアントニオ・アギーレ(メキシコ=元世界ミニマム級王者)らを指導したハコボ・リオス・トレーナー(61=メキシコ)とのミット打ちを1ラウンドだけ披露した。「私はスピードがあるし、バリエーションも豊富」と自己分析していたが、ワンツー主体の正統派という印象を残しただけで、3分のミット打ちでは全体像をみせることはなかった。パンチングボールのダブル、シングルを打ったあとロープも飛んだが、186センチの長身ゆえロープが天井についてしまうため、バルコニーで飛ばなければならないほどだった。
自分の仕事を完遂する
減量も含め調整は順調にいっているらしく、練習はわずか30分でフィニッシュ。2日後には「彼女の夫も含めアマ時代から家族みたいに接している」と、ルナが全幅の信頼を寄せているチームの総帥アナ・マリア・トーレスが来日する予定だ。