海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
WBA世界ミドル級スーパー王者ゲンナディ・ゴロフキン(32=カザフスタン/独)の11連続KO防衛がかかったダニエル・ゲール(33=豪)との12回戦は26日(日本時間27日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われた。ゴロフキンの強打が炸裂したのか、それとも元WBA&IBF王者が意地をみせたのか。
ゴロフキンが序盤に仕留めた
○ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)
3回2分47秒TKO
●ダニエル・ゲール(豪)
3回2分47秒TKO
●ダニエル・ゲール(豪)
13年前の大阪以来の対決に勝利
オッズは試合直前になって12対1から9対1に差が縮まったものの、圧倒的にゴロフキン有利の声が多かったことに変わりはなかった。その予想どおり王者がパワーの差をみせつけた。初回、ゲールは右目上をカットするなど早々から厳しい状況に追い込まれた。2回、ゴロフキンは挑戦者をロープに追い込んで左右を連打。最後は右を打ち下ろして先制のダウンを奪った。迎えた3回終盤、ゴロフキンが左右のコンビネーションで追い立てると、手負いのゲールも右をヒット。このパンチでゴロフキンはのけぞったものの、その体勢から右を捻じ込んで2度目のダウンを奪った。背中からキャンバスに叩きつけられたゲールは10カウント内に立ち上がったが、足元が定まらずレフェリーからストップを言い渡された。ゴロフキンは11連続KO防衛を果たすとともに、無冠時代の08年からマークしている連続KOも17に伸ばした。敗れたゲールは33戦30勝(16KO)3敗。ゲールはアマチュア時代の01年、大阪で開催された東アジア大会ウェルター級決勝でゴロフキンに15対3のポイント負けを喫しているが、13年越しの雪辱はできなかった。
セミではWBC世界ヘビー級挑戦者決定戦が行われ、2位のブライアント・ジェニングス(米)がマイク・ペレス(キューバ/アイルランド)に2対1の微妙な判定勝ちを収めている。ジャッジ二者が115対112、114対113でジェニングス、もうひとりは逆に114対113でペレスを支持するという際どい勝負だった。最終12回、ペレスがホールド後の加撃で科された減点1が勝敗を分ける結果となった。
秋に予定されるWBC世界ヘビー級王者バーメイン・スティバーン(ハイチ/カナダ/米)対デオンタイ・ワイルダー(米)の勝者への挑戦が約束されたジェニングスは19戦全勝(10KO)、サウスポーのペレスは22戦20勝(12KO)1敗1分。
また、アンダーカードに出場した元WBO世界クルーザー級暫定王者オラ・アフォラビ(英/米)は、アンソニー・カプト・スミス(米)に3回TKO勝ちを収めた。アフォラビは28戦21勝(9KO)3敗4分、スミスは19戦15勝(10KO)4敗。