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ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の事実上の引退で空位になったWBC世界ヘビー級王座の決定戦が5月10日(日本時間11日)、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのUSCガレンセンターで行われる。試合を前に1位のバーメイン・スティバーン(35=ハイチ/カナダ/米)と、2位のクリス・アレオーラ(33=米)が会見で舌戦を展開した。
この両者は昨年4月、ビタリ・クリチコに対する指名挑戦者決定戦で拳を交え、3回にダウンを奪ったスティバーンが大差の判定勝ちを収めている。しかし、クリチコが対戦を先延ばしにしたすえに引退の道を選んだため、スティバーンは1年間も試合から遠ざかることになってしまった。「ビタリの引退はつくづく残念だ。でも王座に対する私の強い思いは変わらない。いまは私の時代だ。賢く戦い、彼(アレオーラ)のやりたいようにはさせないよ。自分のスキルを信じて自信を持って戦う」と決意を口にした。これに対し、昨年9月にセス・ミッチェル(米)を初回で屠り再起を果たしているアレオーラは「遠回りをしたもんさ。今度の試合は死ぬか生きるかのファイトになる」と応答。スティバーンが「この前のミッチェル戦は素晴らしい出来だった」とライバルに塩を送ると、アレオーラは「そうかい? 5月10日はもっとシャープに戦うよ。今度の試合にはジャッジは不要さ。早く終わるんじゃないか」とKO宣言で応じた。戦績はスティバーンが25戦23勝(20KO)1敗1分、アレオーラが39戦36勝(31KO)3敗。スティバーンが勝てばハイチ出身初、アレオーラが勝てばメキシコ系初の世界ヘビー級王者が誕生することになる。オッズは一時は13対8でスティバーンがリードしていたが、5月に入って11対8でアレオーラが逆転。さらに試合4日前になって5対4で再びスティバーン有利と出ている。