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60年代から70年代初頭にかけて活躍した元世界ヘビー級王者ジミー・エリス氏(米)が6日、米国ケンタッキー州ルイビルの病院で亡くなった。74歳だった。近年はアルツハイマーの症状があったという。
エリス氏はアマチュア時代、カシアス・クレイ(のちのモハメド・アリ)と1勝1敗と星を分け、全米ゴールデングローブ大会のミドル級で優勝するなど活躍後、61年にプロ転向。アリのスパーリング・パートナーを務めながらヘビー級トップ戦線に割り込み、68年にはトーナメントを勝ち抜いてWBA王座を獲得した。これはアリが徴兵拒否で剥奪された王座だった。2年後、ジョー・フレージャー(米)に敗れて王座から陥落。その後、71年には戦線復帰を果たしたアリとも対戦した(12回TKO負け)。75年5月の試合を最後に引退。通算戦績は53戦40勝(24KO)12敗1分。2歳下のアリとはライバルであり友人でもあった。そのアリは「彼はヘビー級のベストのひとり」と高く評価し、エリスのことを「マスター・イン・ザ・リング」と呼んで尊敬していた。