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★4月3日、フレミントン(豪)
IBFパンパシフィック・スーパーライト級王座決定戦
レオナルド・ザッパビーニャ(豪)
VS
土屋修平(角海老宝石)
★4月4日、ベルファースト(英)
WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦
カール・フランプトン(英)
VS
ウーゴ・カサレス(メキシコ)
★4月5日、ロストック(独)
WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ
ユルゲン・ブレーマー(独)
VS
エンゾ・マカリネリ(英)
★4月5日、シウダド・デリシャス(メキシコ)
WBC世界ミドル級暫定王座決定戦
マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)
VS
ドメニコ・スパダ(イタリア)
★4月12日、ラスベガス(米)
WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
ティモシー・ブラッドリー(米)
VS
マニー・パッキャオ(比)
WBA世界スーパーフェザー級暫定タイトルマッチ
ブライアン・バスケス(コスタリカ)
VS
ホセ・フェリックス(メキシコ)
WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ
カビブ・アラクベルディエフ(露)
VS
ジェシー・バルガス(米)
ブラッドリーとパッキャオは12年6月、今回とは逆の立場で対戦してブラッドリーが2対1の際どい判定勝ちを収めている。ともに「私が勝っていた」と主張したが、試合を見た人の9割以上が公式結果とは逆にパッキャオを支持したデータがあったほどだ。その後、ブラッドリーはルスラン・プロボドニコフ(露)とファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)に辛勝、これが3度目の防衛戦となる。一方のパッキャオはブラッドリー戦の半年後、マルケスに6回失神KO負けを喫したが、昨年11月にブランドン・リオス(米)を下して再起を果たしている。ブラッドリーの回転の速い連打が勝るのか、それともサウスポーのパッキャオが得意の左ストレートで雪辱を果たすのか。オッズは初戦同様パッキャオ有利だが、2年前の4対1から7対4と接近している。
アンダーカードには、内山高志(ワタナベ)とのWBA内王座統一戦で敗れたバスケスが登場する。27戦26勝(21KO)1分の21歳、フェリックスを相手に厳しい戦いが予想される。アラクベルディエフ(19戦全勝9KO)対バルガス(23戦全勝9KO)は全勝同士の対決となる。こちらは接戦になりそうだ。
★4月19日、マンチェスター(英)
WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
スコット・クイッグ(英)
VS
ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)
★4月19日、ワシントンDC(米)
WBA、IBF世界ライトヘビー級王座統一戦
バーナード・ホプキンス(米)
VS
ベイブト・シュメノフ(カザフスタン/米)
WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ピーター・クィリン(米)
VS
ルーカス・コネクニー(チェコ)
IBF世界ウェルター級タイトルマッチ
ショーン・ポーター(米)
VS
ポール・マリナッジ(米)
かつてミドル級で主要4団体の王座を自力で統一した実績を持つIBF王者ホプキンスが、ライトヘビー級でも統一を狙い手始めにWBAのスーパー王者シュメノフと拳を交える。ホプキンスは10年近くKO勝ちから遠ざかっているが「今度は倒して勝つつもり」と珍しくKOにこだわりをみせている。しかし、五輪出場の経験もあるシュメノフは手強い相手といえる。相手の持ち味を封じることでは天下一品のホプキンスだけに、スローなペースでラウンドを重ね、KOはともかくとして中盤から終盤で抜け出す可能性が高い。オッズは9対4で49歳のIBF王者有利と出ている。
ミドル級のWBO王者クイリンは30戦全勝(22KO)と破竹の勢いがある。潜在能力の高さを考えるとまだまだ粗削りで完成には遠い印象だが、試合をこなすたびに総合力をアップしていくタイプだけに今回のV3戦が楽しみだ。コネクニーはスーパーウェルター級の元WBO暫定王者だが、勢いのある王者を相手に有利な材料を探すのは難しい。
3試合のなかで最も盛り上がりそうなのがポーター対マリナッジだ。ポーターは小柄な好戦派で、マリナッジは足をつかったアウトボクサーとスタイルが好対照だ。ポーターが果敢に攻め込み、元2階級制覇王者マリナッジが迎撃するパターンになりそうだ。勝負は終盤までもつれる可能性が高い。
★4月25日、モスクワ(露)
WBA世界クルーザー級タイトルマッチ
デニス・レベデフ(露)
VS
ギジェルモ・ジョーンズ(パナマ)
★4月26日、オベルハウゼン(独)
WBA、IBF、WBO世界ヘビー級タイトルマッチ
ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)
VS
アレックス・リーパイ(サモア/豪)
クリチコは06年4月にIBF王座を獲得して2度目の政権を築いてから8年、これが16度目の防衛戦になる。この間にWBO王座とWBA王座を吸収している。今回はWBOの指名防衛戦として1位のリーパイを迎える。このリーパイは昨年12月、当時の1位デニス・ボイツォフ(露)を破って急浮上してきたパワー型の選手で、クリチコはそんな挑戦者を映画の主人公ロッキーにたとえて警戒している。しかし、体格や経験をはじめ総合力には大きな差があることは誰もが認めるところだ。このところ高い次元で安定しているクリチコが取りこぼす可能性は低いとみる。いつものように左ジャブで相手の動きを封じ込め、距離とタイミングを合わせて右ストレート一閃――KO防衛が濃厚だ。戦績はクリチコが64戦61勝(51KO)3敗、リーパイは37戦30勝(24KO)4敗3分。オッズは25対1で王者有利と出ている。
★4月26日、カーソン(米)
WBA世界ウェルター級暫定タイトルマッチ
キース・サーマン(米)
VS
フリオ・ディアス(メキシコ)
WBC世界ライト級タイトルマッチ
オマール・フィゲロア(米)
VS
ジェリー・ベルモンテス(米)
スーパーライト級12回戦
ルーカス・マティセ(亜)
VS
ジョン・モリナ(米)
サーマンは昨年6月、ディエゴ・チャベス(亜)から暫定王座を奪い、12月にはヘスス・ソト・カラス(メキシコ)を相手に初防衛を果たしている。2戦ともTKOによる勝利だったが、自身も厳しい局面に立たされるなど決して楽勝ではなかった。その経験が今後にプラス効果をもたらすかどうか。23戦22勝(20KO)1無効試合の強打者だが、スピードを生かしたボクシングもできる。挑戦者のディアスはライト級で2度の戴冠実績を持つが、最近の3戦は1分2敗と勝ち星がない。ただし、2敗はアミール・カーン(英)、ショーン・ポーター(米 ※現IBF世界ウェルター級王者)に喫したもので、引き分けはポーターとの初戦で記録されたものであることを考慮する必要がある。とはいえ19対1というオッズが示すように、厳しい戦いは覚悟せねばなるまい。
フィゲロア(23戦22勝17KO1分)は昨年7月に荒川仁人(八王子中屋)との決定戦を制して手に入れた王座の初防衛戦となる。3月8日に計画された試合を拳の負傷で流したが、少しの休養で治癒したと伝えられる。挑戦者のベルモンテス(22戦19勝5KO3敗)は直近の4戦で1勝3敗と武運から見放されていたが、3月8日の試合で世界ランカーに勝って急浮上してきた25歳。フィゲロアがパワーで押し切りそうだ。
マティセ(38戦34勝32KO3敗1無効試合)は昨年9月、スーパーライト級のWBA&WBC王者ダニー・ガルシア(米)に敗れてWBCの暫定王座を失っており、これが再起戦となる。モリナは世界挑戦の経験もある長身の強打者(30戦27勝22KO3敗)だが、マティセが相手では苦しい。パンチ力をはじめ総合力で勝るマティセが豪快なKOで復活の狼煙をあげそうな気がする。