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WBC世界ミドル級王者セルヒオ・マルチネス(亜)は27日(日本時間28日)、自国アルゼンチンのブエノスアイレスにWBA同級暫定王者マーティン・マレー(英)を迎えて初防衛戦を行った。サッカー場のクラブ・アトレティス・べレス・サルスフィールドには約5万人の大観衆が集まった。その前でマルチネスは王座を守ることはできたのか。
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○セルヒオ・マルチネス(亜)
12R判定(3対0)
●マーティン・マレー(英)
12R判定(3対0)
●マーティン・マレー(英)
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雨と風が吹きすさぶ最悪の天候だったが、ヒーローの凱旋防衛戦とあって会場には大観衆が詰めかけた。そんななかマルチネスは快調な滑り出しをみせた。サウスポーからの右ジャブと巧みな位置どりで挑戦者をコントロール。3Rまでは完封ペースだった。
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ところが4Rからマレーが反撃を開始すると天候同様にリング上の雲行きも怪しくなっていった。6Rには左目上から出血し、8Rにはマレーの右を浴びてマルチネスはダウンを喫してしまう。後を引くようなダメージはなかったものの昨年9月のフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)戦に続くダウンに会場には危機感が漂った。8Rが終了した時点で公開された採点は77対74、76対75(二者)と接近していた。
しかし、そこは38歳のベテラン。マルチネスは足と右ジャブを多用するアウトボクシングで終盤を無難に乗り切り勝利を決定的なものとした。採点はジャッジ三者とも115対112で地元のヒーローを支持していた。初防衛に成功したマルチネスは55戦51勝(28KO)2敗2分。マレーは27戦25勝(11KO)1敗1分。
スコアシート
アンダーカードではウェルター級の世界ランカー対決が行われ、WBC1位のルイス・カルロス・アブレグ(亜)がWBA5位のアントニン・デクレア(カナダ)に10R判定勝ちを収めている。アブレグが奪った8Rのダウンを含め、採点は97対90、97対92(二者)の3-0だった。WBCシルバー王座を獲得したアブレグは36戦35勝(28KO)1敗。デクレアは29戦27勝(8KO)2敗。
また、同じく前座にはヘビー級のマゴメド・アブドサラモフ(露)が出場。セバスチャン・セバロス(亜)から3度のダウンを奪って1RKO勝ちを収めている。USNBC米国王座のV2に成功したサウスポーのアブドサラモフは18戦全KO勝ち。セバロスは43戦33勝(25KO)8敗2分。
また、同じく前座にはヘビー級のマゴメド・アブドサラモフ(露)が出場。セバスチャン・セバロス(亜)から3度のダウンを奪って1RKO勝ちを収めている。USNBC米国王座のV2に成功したサウスポーのアブドサラモフは18戦全KO勝ち。セバロスは43戦33勝(25KO)8敗2分。