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[ニュース]2012.12.26

初防衛戦はエルナンデス

 11月に中国初の世界王者となったWBCミニマム級王者の熊朝忠の初防衛戦は来春、ファン・エルナンデス(メキシコ)を相手に行われることになりそうだ。これに憤慨しているのが指名挑戦権を持つデンベル・クェジョ(比)陣営だ。
 日本では内藤大助(宮田)、粉川拓也(宮田)、小野心(ワタナベ)らに判定負けしている熊だが、11月にハビエル・マルチネス・レセンデス(メキシコ)との決定戦を制して世界王座を獲得した。本来ならば指名挑戦権を有する1位のクェジョが決定戦に優先的に出場するのが筋だったが、中国のマーケット開発を進めたい統括団体の意向をくんでかクェジョ側が譲歩した経緯がある。
 こうした流れからしても、またWBC総会でもクェジョの次期挑戦権が確認されたにもかかわらず、またクェジョは待たされることになりそうだ。「こちらは挑戦者決定戦までやって順番を待っているのに冗談じゃないよ。いつまで待てばいいんだよ」と愚痴るアルジョー・ハロ・マネージャーに同情したくもなるというものだ。
 熊の挑戦者に選ばれそうなエルナンデスは昨年8月、井岡一翔(井岡)に挑んで判定負けを喫している25歳。10年5月にはクェジョにメキシコで3回反則勝ちを収めているが、実質的な3回KO負けといえる内容だった。井岡戦後は3連勝を収めている。戦績は23戦21勝(15KO)2敗。熊は25戦20勝(11KO)4敗1分。

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