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IBF世界スーパーミドル級タイトルマッチ、王者ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)対元WBC王者カール・フロッチ(英)の12回戦は26日(日本時間27日)、フロッチの地元、英国ノッティンガムのキャピタルFMアリーナで行われた。ビュテが防衛のテープをふた桁に乗せたのか、それともフロッチが故郷に錦を飾ったのか。
○カール・フロッチ(英)
5回1分5秒TKO
●ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)
30戦全勝(24KO)のビュテは過去9度の防衛を現在の居住地であるカナダと故国ルーマニアで行ってきた。そのため、一部のファンからは強さを認められつつも「井の中の蛙」「保護されている王者」という厳しい評価も受けていた。そういった意味では今回の一戦は底力が試される試合でもあった。
好戦的なフロッチと長身サウスポーのビュテ。両社は初回からスリリングなパンチの交換を展開した。フロッチは地元の声援を背に攻勢をかけようとするが、ビュテがカウンターで応戦するため思ったように攻め込めない。
3回、フロッチが攻勢を強めるとビュテは後手に回り、パンチをかわし切れずに窮地に陥った。しかし、クリンチで急場をしのぎ、反撃の機会を狙う。4回、再びビュテはピンチを迎えたが、ここもなんとかしのぐことに成功。が、ダメージは明らかだった。
こうして迎えた5回、フロッチは攻撃の手を緩めなかった。ビュテをロープに追い込み、左右の連打を上下につるべ打ち。これらを被弾したビュテは反撃することもできず、ロープに体をあずける状態が続いた。あとは崩れ落ちるだけ――となったところでレフェリーが試合を止めた。
3度目の王座獲得を成し遂げたフロッチは31戦29勝(21KO)2敗。ビュテは10度目の防衛に失敗し、連勝も30で止まった。両者の対戦契約には再戦事項があるといわれ、ビュテの地元カナダのモントリオールで再戦が行われる可能性が高い。
5回1分5秒TKO
●ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)
30戦全勝(24KO)のビュテは過去9度の防衛を現在の居住地であるカナダと故国ルーマニアで行ってきた。そのため、一部のファンからは強さを認められつつも「井の中の蛙」「保護されている王者」という厳しい評価も受けていた。そういった意味では今回の一戦は底力が試される試合でもあった。
好戦的なフロッチと長身サウスポーのビュテ。両社は初回からスリリングなパンチの交換を展開した。フロッチは地元の声援を背に攻勢をかけようとするが、ビュテがカウンターで応戦するため思ったように攻め込めない。
3回、フロッチが攻勢を強めるとビュテは後手に回り、パンチをかわし切れずに窮地に陥った。しかし、クリンチで急場をしのぎ、反撃の機会を狙う。4回、再びビュテはピンチを迎えたが、ここもなんとかしのぐことに成功。が、ダメージは明らかだった。
こうして迎えた5回、フロッチは攻撃の手を緩めなかった。ビュテをロープに追い込み、左右の連打を上下につるべ打ち。これらを被弾したビュテは反撃することもできず、ロープに体をあずける状態が続いた。あとは崩れ落ちるだけ――となったところでレフェリーが試合を止めた。
3度目の王座獲得を成し遂げたフロッチは31戦29勝(21KO)2敗。ビュテは10度目の防衛に失敗し、連勝も30で止まった。両者の対戦契約には再戦事項があるといわれ、ビュテの地元カナダのモントリオールで再戦が行われる可能性が高い。