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[訃報]2012.1.31

ハグラーの師が逝去

 80年代の中量級戦線の主役のひとり、元世界ミドル級王者マービン・ハグラー(米)のトレーナーとマネージャーを務めたグッディ・ペトロネーリ氏が29日、米国マサチューセッツ州ブリッジウォーターにある自宅で亡くなった。88歳だった。  
 ペトロネーリ氏は2歳上の兄パット・ペトロネーリ氏とともに、イタリア系移民の子としてマサチューセッツ州ミルフォードで生まれ育った。アマチュア経験後の70年、ふたりは金物店の2階で「ザ・ペトロネーリ・ブラザーズジム」をスタートさせた。当時16歳だったハグラーはその年に入門にしてきた一期生だった。ハグラーがプロデビュー戦で50ドルを得た際、兄弟はマネージメント料を要求しなかったという。「それはキミが痛い思いをして得た大事なお金だから大切にしなさい」と話したという逸話が後年、ハグラーの口から語られている。
 76年にパットの息子トニー・ペトロネーリが世界王座に挑戦したが失敗。80年、兄弟の夢をかなえたハグラーはその後も大手のプロモーターやマネージャーから勧誘を受けたが、すべてを断ってペトロネーリ兄弟とコンビを組み続けた。三者の関係がトライアングルと言われるほど緊密だったのは有名な話だ。
 ハグラー引退後もペトリネーリ兄弟はディンガン・トベラ(南ア=元世界ライト級、スーパーミドル級王者)のトレーナーを務めるなど活躍した。パットは昨年9月、89歳でこの世を去っており、グッディもそれを追うように逝去したことになる。

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