ムロジョン井上尚弥戦前哨戦 in メキシコ

　WBA(世界ボクシング協会)世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)が日本時間の31日、メキシコのグアダラハラで、ルイス・カスティージョ(29=メキシコ)を相手にスーパーバンタム級ノンタイトル10回戦を行った。

　世界同級4冠王者の井上尚弥(32=大橋)との前哨戦を、どのようにクリアするのか、ムロジョンのパフォーマンスに注目が集まった。

　サウスポーのアフマダリエフはガードを固め、カスティージョの攻撃を受けて様子見の立ち上がり。3回にはアフマダリエフが左ストレートを当てて、カズティージョを後退させた。消極的な試合にブーイングが飛び交う中、5回終了間際にアフマダリエフの左ボディーアッパーでカスティージョがダウン。6回にもアフマダリエフが左フックで2度目のダウンを奪った。そして迎えた8回、アフマダリエフが左強打を当て続けると、カスティージョのセコンドが棄権を申し入れて試合は終了。アフマダリエフが8回2分5秒TKO勝利。井上尚弥戦の準備を整えた。