WBCクルーザー級戦ジャックvsゲボール&ムンギアvsスレイス

　日本時間の4日、サウジアラビアのリヤドで開催されたカネロvsスカル戦のアンダーカードでも、注目試合がセットされた。WBC世界クルーザー級タイトルマッチ、王者バドゥ・ジャック(41=スウェーデン)vsWBC世界同級休養王者ノエル・ゲボール(34=アルメニア)戦。更に、元WBO世界スーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギア(28=メキシコ)が、ブルーノ・スレイス(26=フランス)を相手に、ダイレクトリマッチを決行した。

　共に長いブランクからの再起となる世界戦。ジャックがジャブを出せば、ゲボールはリングを使う立ち上がり。ゲボールの足は中盤に入っても止まらず、軽打を織り交ぜペースを奪いにかかった。対するジャックは、プレッシャーを強めて右を狙い、試合は終盤に突入。最後まで共に決定的な場面を作れずにゴング。判定は(115-113×2、114-114)で、ジャックの勝利。約2年2ヶ月ぶりの試合で、初防衛に成功した。

　昨年12月の衝撃的な6回TKO負けからリベンジに燃えるムンギアだが、序盤はガードを固めて慎重な立ち上がりを見せる。中盤に入るとムンギアはボディを狙い、丁寧に攻め込む。スレイスは右ストレートを狙ってジャブを伸ばした。最後まで警戒をしながら攻め続けたムンギアに、スレイスは有効打を打ち込めず終了。判定は(117-111×2、116-112)で、ムンギアがダイレクトリマッチに勝利した。