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[海外試合結果]2024.9.22

ウェンブリースタジアムが揺れた!

 サッカーイングランド代表チーム専用の英国ロンドンにあるウェンブリー・スタジアムで、グリニッジ時間の21日、WBO世界ライトヘビー級暫定王座決定戦が行われ、同級1位のジョシュア・ブアッチィ(31=英)と同級2位のウィリー・ハッチンソン(26=英)が対戦した。

 この日のメインは、ヘビー級IBF(国際ボクシング連盟)タイトルマッチだが、IBF世界スーパーフェザー級王者アンソニー・カカス(35=英)と元IBFフェザー級王者ジョシュ・ウォーリントン(33=英)の試合は、"ファイトウィーク"と呼ばれる、ビッグマッチのプロモーション期間に入った決戦1週間前になって、IBFがタイトル戦として承認しなかったため、カカスの持つマイナー団体のIBO世界同級タイトルマッチに変更された。ただし、IBO(International Boxing Organization)は、英国では主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)に次ぐ、準メジャー団体としてボクシングファンの中では、いわゆる"市民権"を得ている。
ブアッチィが2度倒し、判定で暫定王座獲得
 WBO世界ライトヘビー級暫定王座決定戦は、序盤から攻め込んだブアッチィが、ジャブから右に繋げると、ハッチンソンは足を使った。試合が大きく動いたのは6回、ブアッチィが右ストレートでダメージを与えると、追いかけた左ボディでダウンを奪った。左眉をカットしたハッチンソンは7回に反撃に出るも、頭から入ってしまい、減点1を課せられた。9回にハッチンソンが反撃の連打を見せるも、再びブアッチィの左ボディで倒された。ブアッチィは粘るハッチンソンを仕留めきれず、試合終了のゴング。判定はジャッジ1者が113-112でハッチンソンを支持したが、残りの2者は、それぞれ117-108、115-110で、2度ダウンを奪ったブアッチィを支持。暫定ながらブアッチィが初の世界王座を獲得した。
カカスが判定で勝利、ウォーリントンは引退を示唆
 IBO 世界タイトルマッチは、サイズで上回るカカスが初回から豪快に右を振るのに対して、ウォーリントンも下がらずインファイトを仕掛けた。4回にはカカスが右を連続で効かせた。中盤も近距離でボディを攻めるウォーリントンに対して、カカスは被せるように打ち下ろしを狙った。試合は最終回まで進み、打撃戦が終了。

 判定は3-0(118-110、117-111、117-111)でカカスが、マイナー団体IBO王座V3に成功した。

 一方、英国ボクシング界を牽引してきたウォーリントンは試合後、グローブをリング中央に置き、自身の引退を示唆した。

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