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元世界ヘビー級3冠王者アンソニー・ジョシュア(34=英)と元UFC王者でWBC(世界ボクシング評議会)同級10位フランシス・ガヌー(37=カメルーン)による異色のヘビー級対決が8日(日本時間9日)、サウジアラビアのリヤドで開催された。
セミファイナルでは、WBO世界ヘビー級暫定王者ジレイ・ジャン(40=中国)と元WBO同級王者のジョセフ・パーカー(32=ニュージーランド)が対決。サウジアラビアで、世界ヘビー級戦線が大きく動いた。
ジョシュアが3度倒して圧勝
初回、ジョシュアは定石通り、ガードを上げてジャブで様子を見ると、ガヌーは左フックを振り抜きスタート。すると初回終了間際、ジョシュアの右ストレートがガヌーの顔面を捉え、ダウンを奪った。2回、ジョシュアが、またも右ストレートを打ち抜き、ガヌーをよろめかせダウンを追加。再開後、ジョシュアが右ストレートで3度目のダウンを奪うと、仰向けに倒れたガヌーを見てレフェリーがストップ。ジョシュアが2回2分38秒TKO勝利で、圧勝となる幕切れとなった。
ジレイが2度ダウンを奪うもパーカーが判定勝利
前日計量で19.9kg差がついたジレイとパーカーの対決。チャンピオンのジレイがプレッシャーをかけると、パーカーも右ストレートを伸ばす展開。3回、サウスポーのジレイが左ストレートでダウンを奪った。中盤に入ると、パーカーは挽回するため運動量を上げたが、8回にジレイがコンビネーションでダウンを追加。単発のジレイに対し、手数と動きで優位に試合を進めるパーカーは、最後までペースを保ち、最終ラウンドを終えると判定決着。1者が113-113とするも、2者が115-111、114-112でパーカーを支持。2度のダウンを奪われるも、試合を優位に進めたパーカーが、判定で世界王座返り咲きを果たした。