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中国・杭州で開催されている第19回アジア競技大会で、ボクシング男子71kg級の決勝に進んだ岡澤セオン(INSPA)は、最後の対戦予定だったカン・チアウェイ(中華台北)が準決勝戦で負った傷が深く、朝の検診でドクターストップ。岡澤が不戦勝で優勝し、表彰式で金メダルを受賞した。
日本代表29年ぶりの快挙!
日本代表によるアジア競技大会での金メダル獲得は、1994年・広島での60kg級・八重樫剛以来。典型的な長距離型戦法で、29年ぶりの快挙を果たした岡澤は「アウトボクシングを極めると、不戦勝までやってくるのかな?」とジョークから口にし、「初戦から世界トップクラスの選手に3連勝できたので、自信になった。日本の国歌を流せたのは名誉です」とコメントした。岡澤は日本への帰国後、住まいのある鹿児島県で開かれる国民体育大会に出場こそしないが、ボクシング競技会に参加するとのこと。
坪井(左)は銅メダルに決定
この日は、男子51kg級・坪井智也(自衛隊体育学校)がハサンボイ・ドゥスマトフ(ウズベキスタン)に判定1-4で敗れた。坪井は、この敗退で銅メダルを獲得したが、パリ五輪出場権の獲得は、今後の予選に持ち越し。また、予選出場のためには、来月の全日本選手権で優勝しなければならない。
大接戦を制した原田(左)
男子57kg級・原田周大(専修大学)はラジャクラン・ジュントロン(タイ)に判定3-2で勝利し、決勝へ進出。この勝利により、パリ五輪への出場権も獲得した。原田はインタビューエリアに来るなり「最高!」と雄たけびをあげ、「今まではペース配分を誤って、最終回にスタミナ不足で焦っていたけど、今回は中盤までに“遊び”を加えたので、2回終了時に同点と聞いて、このスタミナなら勝てると思った」と振り返った。ボクシング競技の最終日となる10月5日には、原田の決勝戦も行われる。