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12月1日に東京・水道橋の後楽園ホールで行われたWBOタイトルマッチ2試合には、コロナ禍以降に疎遠だった中華圏からもボクシング関係者の来客があった。同タイトルマッチで立会人を務めたマカオ在住のサムソン・ルー氏は、同時期に来日した台湾のボクシング・プロモーション会社『トップチーム』の代表であるピーター・フン氏をJBC事務局に案内。2023年の日台ボクシング交流を協議した。
台湾国内での興行では『はじめの一歩』とコラボ
ピーター氏は、東京大学卒の学歴を持ち、同社を近年に創設。コロナ禍にも根強く、台湾で不毛に等しかったプロボクシング文化を育む活動を試みてきたことを、流ちょうな日本語で報告した。
熊本でメインイベントに勝利した利育哲(元アジア競技大会代表)
今年の10月に熊本で行われた興行でも、複数の台湾人ボクサーが出場し、その中には東京五輪予選やアジア競技大会に出場したアマチュア・エリートもいた。こうした台湾人ボクサーが継続的にプロ活動を続けられるように、日本の新人王トーナメントのノウハウも参考にした『台湾ルーキー・プログラム』などを構想していると、ピーター氏はJBC関係者に語った。同プログラムを軸に年間4、5回の興行を台湾で根付かせていきたいとのことだ。
WBO立会人のサムソン氏(中央)
また、中華圏全土のボックスレックを記録管理する顔も持つサムソン氏も「コロナ禍以前はマカオ、香港、中国本土でも日本とのボクシング交流が盛んだった。当時のように共に夢を追う文化を来年から取り戻してほしい」と願った。
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