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昨年の大晦日から3月にかけて、スーパーフライ級の世界頂上戦線に動きあり。WBA(世界ボクシング協会)スーパー・WBC(世界ボクシング評議会)フランチャイズ王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)がコロナに感染したことで、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との3度目の対決が延期となった。このため、エストラーダに代わって、WBC世界フライ級王者のフリオ・セサール・マルチネス(メキシコ)とゴンサレスの試合が組まれたが、マルチネスの体重超過で、一旦はノンタイトル戦に変更された。しかし、試合直前になって、ゴンサレスが勝利した場合に限って、WBCダイヤモンドベルトが贈られるという、変則タイトル戦に変更。米国カリフォルニア州で行われた3月5日の試合は、ゴンサレスが判定勝利を収めて、ダイヤモンドベルトを獲得した。
シーサケット・ルビンサイ(タイ)とカルロス・クアドラス(帝拳/メキシコ)によるWBC王座決定戦は、シーサケットがコロナに感染したため、代役のジェシー・ロドリゲス(米国)がクアドラスと2月5日にアリゾナで対戦し、22歳のロドリゲスが初戴冠を果たすことになった。
IBF(国際ボクシング連盟)王者のジェルウィン・アンカハス(比)は、昨年大晦日に王座防衛に成功したWBO(世界ボクシング機構)王者の井岡一翔(志成)との王座統一戦が内定する中、2月26日にラスベガスで、フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)を挑戦者に迎えて、IBF王座防衛戦に臨んだが、まさかの判定負けを喫して、チャンピオンが入れ替わり、WBO・IBF王座統一戦は暗礁に乗り上げた。当初、アンカハスと井岡は、東京で昨年の大晦日に王座統一戦を行う予定だったが、コロナ禍の影響で、アンカハスの来日の目処が立たず、両者は、それぞれ1試合挟んで、王座統一戦を今年行う予定だった。
主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)の王座統一を目論む各団体のチャンピオン達の今後の動向が気になる。戦国時代へと舞い戻ったスーパーフライ級世界頂上戦線から目が離せない。まずは、相関図とランキングをチェックしよう!
ちなみに、WBC正規王者のジェシーとWBA正規王者のジョシュアは、兄弟で同時に同じ階級で世界王座に就いている。