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ドン・キング氏がプロモーターを務める世界重量級W世界戦が29日(日本時間30日)、米国・オハイオ州ウォレンのパッカード・ミュージック・ホールで開催された。
メインイベントでは、WBC(世界ボクシング評議会)クルーザー級タイトルマッチ、王者イルンガ・マカブ(34=コンゴ)vsWBC同級1位サビソ・ムチュヌ(33=南ア)戦がセット。セミファイナルではWBA(世界ボクシング協会)ヘビー級正規タイトルマッチで、王者のトレバー・ブライアン(32=米)が挑戦者13位のジョナサン・ギドリー(32=米)を相手にV1戦に臨んだ。
マカブが判定で防衛成功
サウスポー対決のリマッチは、マカブがプレッシャーをかけ、ムチュヌが距離を取りスタート。中盤に入ると手数で攻勢に出るマカブ、守備と有効打でムチュヌという図式で試合は進んだ。大きな山場を迎えることなく最終回のゴングがなると、試合の結果は判定に託され、2-1(115-113、116-112、113-115)でマカブが辛くもV2を達成した。
WBCは昨年開かれた総会で、勝者に世界スーパーミドル級4冠王者カネロ”サウル”アルバレス(31=メキシコ)への挑戦を認めると決議。今後の動きに注目が集まるマカブの戦績は31戦29勝(25KO)2敗。敗れたムチュヌは29戦23勝(13KO)6敗とした。
ブライアンがダウンを奪い判定勝利
一回り体格の大きい王者ブライアンが前に出ていくと、挑戦者ギドリーは足を使ってリングを回った。4回にはブライアンが連打で追い込み優位に試合を進行。ギドリーは右ストレートを中心に盛り返すと、8回にもヒットさせて盛り返していった。試合はそのまま判定にもつれるかと思われた最終回、残り5秒ほどでブライアンが左フックでダウンを奪い終了。2-1(118-109、116-111、112-115)の判定でブライアンがV1を達成した。
かろうじて全勝をキープしたブライアンの戦績は22戦全勝(15KO)。初敗北を喫したギドリーは20戦17勝(10KO)1敗2分となった。