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注目のレジェンド・マッチとなった元ヘビー級統一王者マイク・タイソン(54=米)vs元4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.(51=米)戦が、米国・ロサンゼルスのステープルズ・センターで28日(日本時間29日)に決行された。
特別エキシビジョン・マッチとして2分×8ラウンド、12ozグローブ使用でカリフォルニア州はジャッジ、試合結果をアナウンスしないと伝えられていたが、主催者側はWBC(世界ボクシング評議会)とタッグを組み、元世界王者達のジャッジで結果を出す形でエキシビジョン・マッチが始まった。
初回からタイソンは現役当時を思わせるヘッドスリップから左右フックを打ち抜いた。対するジョーンズは足を使いスイッチしながら捌いていった。序盤はスピードのあるタイソンの攻撃に対して遠い距離からジャブ、近づいてはクリンチと対応。タイソンは中盤も運動量が落ちずボディを中心に攻撃を仕掛けた。ジョーンズは終盤に入って前屈みのドッシリとした構えや、ステップを刻んでスイッチを見せるなど、往年のスタイルを披露。最終8回ではタイソンがボディを打ち込み、ジョーンズも最後まで動いて試合終了。判定はドローと発表された。
今後もエキシビジョン・マッチなどに意欲を見せた両者は、試合後のインタビューで健闘を称え合った。ドローという結果に「いいよ!受け入れるよ。みんなに喜んでもらうためにやったんだから」と興奮気味に話したタイソン。タイソンのパンチに怪我をするんじゃないかと心配されていたのでは、とインタビューアーがジョーンズに話しかけると「俺は15年ぶりの試合だったんだぜ!俺のことも心配してくれよ!」とタイソンが笑顔で割り込む一幕も。タイソンのパンチが驚異だったと振り返ったジョーンズも息を整えながら、タイソンと健闘を称えあった。