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米国・コネチカット州のモヒガンサン・カジノで26日(日本時間27日)に開催されているPBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)PPV興行の第2部も行われ、熱戦が繰り広げられた。
セミ格でWBC(世界ボクシング評議会)スーパーバンタム級王座決定戦で元WBCバンタム王者ルイス・ネリ(25=メキシコ)が登場。WBC同級6位のアーロン・アラメダ(27=メキシコ)を相手に2階級制覇を狙った。
メインイベントはスーパーウェルター級の3冠王座統一戦、WBC王者ジャメール・チャーロ(30=米)vsWBAスーパー、IBF王者ジェイソン・ロザリオ(25=ドミニカ共和国)。日本でも馴染み深い、元同級2冠王者のローマンと元同級王者のファン・カルロス・パヤノ(26=ドミニカ共和国)の間で、WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦が第2部オープニング・バウトとして行われた。
空位のWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦は、前日計量を無事にクリアしたネリと全勝のアラメダによるサウスポー同士の対戦となった。序盤はネリがボディから上にパンチをまとめれば、アラメダもジャブからストレートに繋げ、一進一退の攻防を見せた。その後、ネリはさらにボディの数を増やしアラメダを後退させ終盤戦に突入。ネリが疲れを見せるも最終回にパンチをまとめて試合は終了。3-0(115-113、118-110、116-112)の判定でネリが勝利、2階級制覇を達成した。
試合後のインタビューで1年間のブランクが影響が出ていたと思うと、語ったネリ。今後は誰とでも戦える準備をすると言い残した。ネリの戦績は31戦全勝(24KO)。世界初挑戦も敗れたアラメダは26戦25勝(13KO)1敗と初黒星を喫した。
WBC王者チャーロ弟と、WBAスーパー&IBF王者ロザリオによる3冠統一戦。初回にロザリオはエプロンに足を踏み外しバランスを崩すと、チャーロの左フックでダウンとなるスタート。ダメージはみせないロザリオはその後、プレッシャーからボディを狙盛り返していった。チャーロはジャブを起点にアウトボクシングで試合を組み立てていく6回、ロザリオが低打で減点を課された。するとその後、チャーロが左フックから右ショートで2度目のダウンを演出。そして迎えた8回開始直後、チャーロがボディに左ジャブを突き刺し3度目のタウンを取るとロザリオは立つことが出来ず試合は終了。チャーロが8回0分21秒KO勝利で3冠を統一した。
今後は兄もいるミドル級への階級アップも狙うと語ったチャーロの戦績は35戦34勝(18KO)1敗。2本のベルトを奪われたロザリオは23戦20勝(14KO)2敗1分となった。
WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦は、初回にローマンがプレッシャーをかけるのに対しパヤノがフックで対抗。3回にはパヤノが左眉の上をカット。その後もローマンが攻めていき、パヤノがアウトボクシングをする展開で終盤に進んで行った。そして最終12回、終了のゴングと同時もタイミングで、ローマンが左フックをカウンターで決めてパヤノをロープに倒れかかったるも、レフェリーはそのまま試合終了とした。判定は3-0(116-112×3)でローマンの勝利となった。
この日、新王者となったネリへの挑戦権を獲得したローマンの戦績は32戦28勝(10KO)3敗1分、敗れたパヤノは25戦21勝(9KO)4敗となった。