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PBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)主催のトリプルヘッダーが、米国・コネチカット州のモヒガンサン・カジノで19日(日本時間20日)に開催された。
WBC(世界ボクシング評議会)スーパーウェルター級挑戦者決定戦兼WBC世界同級シルバー王座決定戦、同級1位エリクソン・ルービン(24=米)vsWBA同級6位テレル・ガウシャ(33=米)のインイベントを中心に激しいバトルが繰り広げられた。
序盤はサウスポーのルービンがジャブで煽り自分のペースで試合を進めた。ガウシャは何とか攻撃の糸口を掴もうと中盤には右を振っていくも、ルービンの長いワンツーがより有効にヒットした。しかし、10回の残り1分ほどではガウシャが左フックを命中させて、ルービンをロープに追い込み連打で襲った。続く11回も攻め込んだガウシャに対し、ルービンも右ストレートで対抗、最終12回も互いに譲らず試合は終了。3-0(115-113、116-112、118-100)の判定でルービンの勝利となった。
WBCスーパーウェルター級シルバー王座と挑戦権を獲得したルービンの戦績は24戦23勝(16KO)1敗。敗れたガウシャは24戦21勝(10KO)2敗1分とした。
セミ格でWBC世界フェザー級挑戦者決定戦として行われた、同級2位ツグソニグ・ニヤンバヤル(28=モンゴル)vsコビア・ブレーディ(28=バルバドス)の一戦は、初回からニヤンバヤルが右カウンターを決めて先制のダウンを奪った。2回にも連打でダウンを追加し序盤を制した。ブレーディも足を使ってペースを奪いにいくも、中盤もニヤンバヤルの右が冴えて左まぶたが腫れさせた。終盤はブレーディがリングを使い流れを引き寄せ、打ち合いとなって最終回を終えた。判定は1者が115-11でブレーディ、2者が114-112、114-113でニヤンバヤルを支持し、判定勝利となった。
WBC同級王者のゲイリー・ラッセルJr.(34=米)への挑戦権を手にしたニヤンバヤルの戦績は13戦12勝(9KO)1敗。健闘するも一歩及ばず初敗北となったブリーディの戦績は16戦15勝(5KO)1敗となった。
ウェルター級の新星ジャロン・エニス(23=米)とファン・カルロス・アブレウ(33=ドミニカ共和国)の同級10回戦は、アブレウが前日計量で大幅の体重オーバーの失態を犯すも、エニス陣営が試合を承認したことで開催された。サウスポーのエニスは序盤からスイッチを行いながら攻勢に出た。すると、5回に両選手ともにローブローが決まり、レフェリーが注意する場面があった後、エニスが鮮やかな右アッパーを炸裂させダウンを演出。そして6回、エニスが開始に右で2度目のダウンを奪うと、再開後の連打で再び倒してレフェリーストップに持ち込んだ。
さらなる飛躍に期待がもたれるエニスの戦績は26戦全勝(24KO)、敗れたアブレウは29戦22勝(20KO)6敗1分とした。