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米国カリフォルニア州アナハイムで日本時間の15日、世界戦3階級制覇王者のホルヘ・リナレス(34=帝拳)の復帰2戦とWBCシルバー王者のライアン・ガルシア(21=米国)の防衛戦が行われた。絶対王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)を中心に注目を集めるライト級は、ガルシアやWBC世界レギュラー王者のデビン・ヘイニー(21=米国)など新鋭達の成長も著しい人気階級になっている。
今が最強と語ったリナレス
この日のセミファイナル、ロマチェンコ戦でも魅せたリナレスのスピードと華麗なコンビネーションは34歳になった今も健在。左ストレートを相手のみぞおちめがけて打ち込むと嫌がったところで間髪入れずに右ショートストレートを見舞って試合を決めた。試合後には地元で人気上昇中のライアン・ガルシアとの対戦候補に挙がったと告げられると「日本に戻って準備する。メンタルもフィジカルも今が一番ベストだよ」とファンの期待に応えた。ガルシアとの対戦は7月の可能性が高い。
現在アメリカで調整中のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)も会場で声援を送り、試合後に控室で勝利を讃えた。
現在アメリカで調整中のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)も会場で声援を送り、試合後に控室で勝利を讃えた。
試合中にカットした左まぶたは、大事に至らず。縫う必要もないとのこと。「今日は良い勝ち方が出来て良かったです。日本で良いトレーニング・キャンプを積めたし、良いコンディションを造ることが出来たのが良かった。今日は特に右が良かったね、倒したのも良い右だったよ。右のタイミングをまた思い出せたのが一番良かった。まだまだビッグチャンスもありそうだし、これからもライト級で頑張ってもう一度世界チャンピオンになります!」とコメントを寄せた。
ガルシアが新鋭達を牽引!
そのガルシアは、この日のメインに登場。超満員の会場のファンからの大声援を受けながら入場。試合は、左フックをカウンターに合わせて1ラウンド1分20秒で終えた。 ダウンを奪ったのはフランシスコ・フォンセカ(25=ニカラグア) が左ジャブから踏み込んで右ストレートを打ちに来た瞬間だった。ビデオを見て研究していたというガルシアはコンパクトに左フックを打ち抜いた。試合後にはWBC世界ライト級王者のデビンもリングに上がって、互いに笑顔で対戦を熱望。「レッツゴー」と叫んで会場のボルテージを上げた。
ライアン・ガルシア
ライト級戦線は世界も国内も盛り上がっている。年内のビッグマッチをお見逃しなく。