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WBA(世界ボクシング協会)スーパー・WBC(世界ボクシング評議会)ミドル級タイトルマッチの公開練習が27日(日本時間28日)、米国・カリフォルニア州のバンクオブ・カリフォルニア・スタジアムで行われ、王者のゲンナジー"GGG"ゴロフキン(カザフスタン)と挑戦者で世界2階級制覇王者のサウル"カネロ"アルバレス(メキシコ)が会場に姿を現した。試合は9月15日(日本時間16日)、米国ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われる。
ゲンナジー"GGG"ゴロフキン
まず会場に姿を見せたのはチャンピオンのゴロフキン。アベル・サンチェストレーナーとのミット打ちでは力強いコンビネーションを打ち込んだ。その後のインタビューでは「カネロはチャンピオンじゃない。彼は嘘つきでボクシングというスポーツ、またはファンに敬意を持たなかった」。
ゴロフキン「彼の言葉は信じない」
カネロの違反薬物による5月の試合キャンセル後、ゴロフキンは常に怒りを込め挑戦者を批判してきた。カネロとの初戦を振り返ったゴロフキンは「自分が戦ってきた選手の中で一番のハードパンチャーというわけではなかった。しかしスピードがあり、これまでで最もスキルに溢れた良いボクサーではあった」。しかし、実力は認めつつもやはりメキシカンに対しての考えは手厳しい。「カネロが前に出て戦ってくれたら嬉しいよ。でも彼がどのように戦うかと周りに言っている言葉は信じない。初戦の時も同じことを語っていた」とKO決着宣言する挑戦者に対し疑問の目を向けると「自分は前戦以上にアグレッシブに戦う」とファンに誓った。
カネロ"サウル"アルバレス
続いて数千人のファンが待つサッカースタジアムに現れ、入念に身体を動かしたのはカネロ。前戦は負けていたのでは、と依然疑問を持たれている。また、薬物違反で出場停止となるなど、周囲の厳しい評価に対し、「すべてが次のモチベーションになっている」と再戦への思いを口にした。前戦については「カウンターのチャンスが何度かあったが活かせなかった。次の試合ではそれを実行しなければならない」と話し、初回からKOを狙うとファンに宣言した。
カネロ「ゴロフキンは偽善者だ」
さらにゴロフキンが自身のスタイルを表す際に使う「メキシカンスタイル」という言葉に対して「メキシカンスタイルなんてものはないよ。今までにたくさんのスタイルを持ったメキシカンたちがいた。私のスタイルは私のものだ。私はメキシカンで、それこそが重要なんだ。多分、ゴロフキンは「メキシカンスタイル」という言葉を使ってファンを獲得したのだろう。彼は偽善者だ」とカザフスタン人の振る舞いに嫌悪感を表した。火花が散る両者の再戦まで3週間を切った。