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今週の海外注目試合は8月25日(日本時間26日)米国・アリゾナ州のグレンデール ヒラ・リバー・アリーナで開催される2つのWBO(世界ボクシング機構)世界戦。WBOライト級王者レイムンド・ベルトラン(37=メキシコ)が地元で、WBO2位のホセ・ペドロサ(29=プエルトリコ)の指名挑戦を受ける初防衛戦。そしてセミでは、WBOスーパーバンタム級6位につける日本の大竹秀典(37=金子)が、WBO世界同級王者のアイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑む。
レイムンド・ベルトランvsホセ・ペドロサ
ベルトランの初防衛戦は当初、同級1位のローマン・アンドリーフ(ロシア)が指名挑戦者として選ばれ、両陣営に入札指令が出されていた。そして興行権を落札したのはベルトランをプロモートするトップ・ランク社。しかし先月中旬、アンドリーフが虫垂炎の手術をしたため、8月の世界戦をキャンセル。トップランク社は以前から指名戦の相手として、ランキングに滑り込ませていたペドラザとの指名戦を実現させることになった。
ベルトランの初防衛か?ペドロサの2階級制覇か?
王者は2月に行われた同王座決定戦で、元WBA同級王者のパウルス・モーゼス(ナミビア)に判定勝ちし、4度目の挑戦で世界タイトルを獲得した。その後WBA同級王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との統一戦を目指したが、ロマチェンコの怪我によりこのカードが消滅。それを受けて今回の指名戦を迎えることになった。対する元IBF世界スーパーフェザー級王者のペドロサは昨年1月の3度目の防衛戦で、ゲルボンタ・デービス(米国)に7回TKO負けし王座を陥落。その後、2連勝で今回のチャンスを得た。ファイターの王者がスイッチヒッターの挑戦者を迎え撃つ!
リングの仕事人大竹秀典が37歳で2度目の海外世界挑戦!
19日に羽田空港から決戦の地、米国・アリゾナ州に発った大竹。これが14年11月に英国でスコット・クイッグ(英国)に挑戦し判定負けして以来、2度目の世界挑戦となる。復帰後はOPBF王座を獲得するなど9連勝。約4年ぶりの世界挑戦となった。対する王者のドグボエは元オリンピアン。1月にWBO暫定王座決定戦でWBO1位のセサール・フアレス(メキシコ)に5回TKO勝ち。4月に正規王者のジェシー・マグダレノ(米)との王座統一戦で11回TKO勝ちし、正規王座へ昇格した。出身国ガーナの英雄、元世界2階級制覇王者のアズマー・ネルソン氏の再来とも呼ばれる若き王者に、37歳の叩き上げ大竹が挑む!