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WBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級王者のハイメ・ムンギア(21=メキシコ)の初防衛戦が7月21日、米国ラスベガスのハードロック・ホテルにて行われることが決定した。対戦相手はWBO1位のリアム・スミス(29=英)、これはWBOから指令が出されていた指名戦となる。
メキシコのスーパースター候補の防衛戦、そして日本の同級選手達の世界戦線への絡みは如何に、、
メキシコのスーパースター候補の防衛戦、そして日本の同級選手達の世界戦線への絡みは如何に、、
アリを退け、一躍メキシコスーパースター候補となったムンギア
先月12日、米国ニューヨーク州ベローナで前王者サダム・アリ(29=米)に世界初挑戦したムンギアは初回に2度、2回に1度、4回にも倒して4回TKO勝ちで新王者となった。もともとはアリにはスミスが挑戦するはずだったが、皮膚炎のため4月になって辞退。3週間前に英国人に代わってアリに挑戦したのがムンギアだった。下馬評ではプエルトリコの英雄ミゲール・コット(プエルトリコ)からベルトを奪ったアリ優位だったが、ムンギアの若さ溢れる圧勝劇にメキシコでは既にカネロに続くスーパースター候補と盛り上がりを見せている。
元WBO世界スーパーウェルター級王者リアム・スミス
一方、元WBO世界スーパーウェルター級王者のリアム・スミスは15年10月にジョン・トンプソン(米)相手にTKO勝利で王座に就き、V1を果たした後に16年米国にてサウル"カネロ"アルバレス(メキシコ)の挑戦を受け、9回KO負けキャンバスに沈んだ。その後、17年4月にリアム・ウィリアムス(イギリス)とWBO同級暫定王座決定戦のチャンスを得るも、スミスが前日の計量で体重超過により失格、試合は接戦の中、バッティングで右目上を切ったウィリアムス陣営は10回開始前に棄権を申し出て、スミスの9回終了TKO勝利となっていた。
勝者がGGGvsカネロ2の勝者と?
当初ムンギア陣営はメキシコでの地位を固めるべく7月に出身地のティファナで初防衛戦を計画しているが、指名挑戦を受ける形で今回はラスベガスとなったようだ。この試合の勝者は9月15日に対戦が決定したゲンナジー"GGG"ゴロフキン(カザフスタン)vsアルバレス2の勝者に挑む話も出ている。ムンギアは一時、ゴロフキンのミドル級王座への代理挑戦の候補にも上がっており、スミスにとってはカネロが勝ち上がればリベンジマッチとなるなど、少なからず関係が過去にあった4者の行方に注目である。
亀海に続くか!?日本期待のSウェルター級井上岳志!
日本のスーパーウェルター級を見てみると、現在世界ランキングに入っているのは無敗で地域、日本とアジアのベルトを総なめにもしていたIBF2位、WBO5位、WBA15位と好位置につけるOPBF・WBO-AP王者の井上岳志(28=ワールドスポーツ)と、昨年12月にビッグネームのコットと世界戦を行うなどワールドワイドな活躍を続けるWBA10位、WBO15位の亀海喜寛(帝拳)の二人だ。
日本にとっては重量級と言われるスーパーウェルター級において、亀海の奮闘ぶりは井上にも刺激となっているだろう。亀海はもう米国内では外れのない激闘ファイターとしての地位が確立されており、今後もまだ第一線でのサバイバル戦が待っているだろう。井上も今年4月にIBF2位決定戦を古豪・野中悠樹(井岡弘樹)相手に判定勝利し、いよいよ海外の猛者が集まるこの階級での世界挑戦を視野に入れている。今後の世界スーパーウェルター級戦線に日本のサムライファイター達が如何に絡んでいくのかに注目である。
日本にとっては重量級と言われるスーパーウェルター級において、亀海の奮闘ぶりは井上にも刺激となっているだろう。亀海はもう米国内では外れのない激闘ファイターとしての地位が確立されており、今後もまだ第一線でのサバイバル戦が待っているだろう。井上も今年4月にIBF2位決定戦を古豪・野中悠樹(井岡弘樹)相手に判定勝利し、いよいよ海外の猛者が集まるこの階級での世界挑戦を視野に入れている。今後の世界スーパーウェルター級戦線に日本のサムライファイター達が如何に絡んでいくのかに注目である。