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IBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級王者エロール・スペンス(28=米)は6月16日(日本時間17日)に米国テキサス州フリスコのフォード・センターで同級3位のカルロス・オカンポ(メキシコ)を相手に2度目の防衛戦を行う。その試合を前に30日、スペンスはテキサス州ダラスのジムで報道陣にトレーニングを公開した。世界戦を含めて10連続KO勝ち中のサウスポー王者は「ボクシングを始めた地で、熱狂的なファンの前での防衛戦。オカンポは接近戦を好むようだが問題はないと思う」と自信を口にした。
スペンスはWBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者になった井上尚弥(大橋)やWBC(世界ボクシング評議会)ミドル級暫定王者ジャモール・チャーロ(米)らとともに、いま最も勢いのあるトップ選手のひとりといっていいだろう。12年ロンドン五輪に出場したようにアマチュアでの下地も十分で、単に強いだけでなく試合は常にエキサイティングだ。すでにWBAスーパー王者のキース・サーマン(米)、WBO王者ジェフ・ホーン(豪)、そのホーンに挑戦するテレンス・クロフォード(米)らをしのぐ評価を受けている。30日にダラスのR&Rボクシングクラブでトレーニングを公開したスペンスは「初防衛戦をテキサス州で行いたかったが実現しなかったので、今回はファンの前で素晴らしいショーを披露したい。(オカンポは)動くしジャブが多い。接近戦を好み、いろいろな仕掛けをしてくるタイプなので、私は集中してトレーナーの指示を聞く必要がありそうだ。でもリングのなかで考えながらシャープに動けば問題はないだろう」と話している。スペンスは23戦全勝(20KO)、オカンポは22戦全勝(13KO)。
前座ではWBA内スーパーバンタム級王座統一戦、王者ダニエル・ローマン(米)対モイセス・フローレス(メキシコ)の12回戦が組まれている。