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12日に史上最速となるプロ12戦目で3階級制覇を成し遂げたワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ/米)の次戦について、トップランク社のボブ・アラム・プロモーターは「8月25日に(米国カリフォルニア州イングルウッドの)フォーラムで計画している」と明かした。現時点でロマチェンコはWBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王座とWBA(世界ボクシング協会)ライト級王座を同時に保持しているが、近日中にどちらの階級で戦うか選択することになる。
アラム・プロモーターによると、ロマチェンコはライト級で戦っていく意向を示しているというが、まだ決定には至っていない。ライト級にはロマチェンコとの対戦を望んでいるWBC(世界ボクシング評議会)王者ミゲール・マイキー・ガルシア(米)がいるが、ガルシアは7月28日にIBF王者ロバート・イースター(米)との統一戦が内定している。さらに過去にトップランク社とガルシアはビジネス面でトラブルになったことがあり、そのためガルシアは2年半のブランクをつくる結果になっている。こうした経緯があるため簡単にロマチェンコ対ガルシアが決まるとは考えられない状況といえる。
ロマチェンコがライト級で活動していく場合、最も対戦の可能性が高いのがWBO王者のレイムンド・ベルトラン(メキシコ/米)だ。36歳のベルトランは今年2月、パウルス・モーゼス(ナミビア)を判定で下して戴冠を果たしたばかりで、まだ初防衛戦のスケジュールは出ていない。ロマチェンコと同じトップランク社の契約選手でもあり、対戦に向けた障害は少ない。44戦35勝(21KO)7敗1分1無効試合のベルトランは「シュガー(華麗な)」というニックネームを持っているが、左強打を中心にした攻撃型の選手で知名度もある。アラム氏は「たぶん、そうなる(ベルトランと統一戦)だろうが、その件に関してはロマチェンコと詰めてはいない」と話している。
このほかフロイド・メイウェザー・プロモーターの秘蔵っ子、20戦全勝(19KO)のWBAスーパーフェザー級スーパー王者ジャーボンタ・デイビス(米)もロマチェンコとの対戦に強い興味を持っていると伝えられる。
ロマチェンコがどちらの階級で活動していくのか、さらにプロ初のダウンを喫したあと3ヵ月というスパンで次戦に臨むのかどうか、8月25日にベルトランとの統一戦が実現するのか、それともデイビス戦になるのか、ロマチェンコを巡る今後のニュースに注目したい。